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2023.08.25

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未経験者が飲食業界への就職・転職を成功させるには?

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食に興味があって飲食業界の仕事がしてみたいと思っている人は、意外と多いのではないでしょうか。人手不足が深刻な飲食業界は、未経験者でも積極的に採用しています。とはいえ、飲食業界への就職・転職を成功させるには、いくつかのポイントを理解する必要があります。

本記事では、飲食業界に就職・転職するメリット、飲食業界に向いている人の特徴、飲食業界への就職を成功させるポイントについて解説します。

飲食業界とは

「飲食業界」とは、食品を調理・加工して提供する仕事です。その内容は多種多様で、さまざまな形態の店舗や職種に分かれています。

飲食業界の分類

統計調査を産業別に分類するための統計基準「日本標準産業分類」では、大分類「M:宿泊業、飲食サービス業」のうち、中分類の「76:飲食店」と「77:持ち帰り・配達飲食サービス業」が「飲食業界」に該当します。飲食店は外食産業、持ち帰り・配達飲食サービス業は中食産業と呼ばれることもあります。

中分類の「76:飲食店」と「77:持ち帰り・配達飲食サービス業」はさらに次のような小分類に分けられていて、これらに分類される事業が飲食業界と言えます。

■「76:飲食店」
コード 産業分類内容
760 管理、補助的経済活動を行う事業所(76飲食店)
761 食堂、レストラン(専門料理店を除く)
762 専門料理店
763 そば・うどん店
764 すし店
765 酒場、ビヤホール
766 バー、キャバレー、ナイトクラブ
767 喫茶店
769 その他の飲食店
■「77:持ち帰り・配達飲食サービス業」
コード 産業分類内容
770 管理、補助的経済活動を行う事業所(77持ち帰り・配達飲食サービス業)
771 持ち帰り飲食サービス業
772 配達飲食サービス業
参考:総務省「日本標準産業分類」

飲食業界の主な職種

ひと言で「飲食業界」といっても、仕事の内容は多岐にわたっており、さまざまな職種があります。飲食業界の代表的な職種には次のようなものがあります。

■店舗スタッフ
飲食業界の職種として、一番イメージされるのが店舗スタッフではないでしょうか。店舗スタッフは、飲食店で接客や調理などを担当します。正社員以外にもアルバイトやパートなど雇用形態は多様で、アルバイトやパートから正社員に登用されるケースもあります。

また、最初は店舗スタッフとして採用され、経験を積んでチーフや店長に昇進して、その後本社勤務になることもあります。

■販売促進
販売促進は、イベントやキャンペーンの企画を立案して、店舗の売上向上につながる効果的な施策に取り組むのが主な仕事です。

販売促進を担当するスタッフは、通常店舗ではなく本部に常駐していますが、場合によっては店舗に出向いて、店舗の責任者と打合せしたり、店舗スタッフの研修を行うこともあります。

■店舗開発
新規に店舗を出店する場合、どのエリアに出店するかが売上に大きく影響します。チェーン店において、出店するエリアの市場調査や分析、物件の選定、競合他社のリサーチなど新規出店に関わるさまざまな業務を担当します。

■商品開発
商品開発は、店舗で提供するメニューや料理を新たに開発したり研究するのが主な業務です。そのため、原材料の産地やコスト、カロリーなども考慮して、試作や試食を繰り返します。料理のトレンドや原材料のブランドなどについての知識も必要です。

■その他の職種
飲食業界でも、企業の場合には総務や経理、労務、人事、教育などの部署があり、それぞれの職種の人が働いています。

飲食業界に就職・転職するメリット

飲食業界というと大変というイメージを持つ方が少なくありません。どのような業界や職種にもメリットとデメリットがあります。飲食業界も大変なだけでなく、就職や転職すると次のようなメリットがあります。

スキルが身につく

店舗スタッフの場合、接客スキルや調理スキルが身につく点が大きなメリットと言えるでしょう。

ホール担当であれば、老若男女、年齢を問わずさまざまなお客様と接することで、言葉づかいや立ち振る舞いといった基本的なビジネススキルが身につきます。料理担当であれば調理スキルが身につきます。調理スキルは業務だけでなく日常生活でも役に立ちます。

人との出会いが多い

飲食業界の中でも、特に外食産業の場合には、人との出会いが多いこともメリットのひとつです。オフィス勤務の職種では、業務で会ったり話したりする人はある程度限られます。

一方で、店舗スタッフとして働いていると、さまざまな人が店舗を利用するため、多くの人と出会うことができます。人と出会い多様な価値観に触れることで、広い視野を持つことができるようになるでしょう。

管理職になりやすい

アルバイトやパート社員も多い飲食業界では、正社員である程度の経験を積めば、店長など責任のあるポジションを任されるのが一般的です。店長になれば、店舗スタッフを束ねるマネジメント業務に関わることができます。

他の業種では、マネジメント業務を任されるようになるには、ある程度の年月が必要ですが、飲食業界では、かなり早い段階でマネジメント業務を経験することができます。

飲食業界に向いている人の特徴

就職・転職活動で失敗しないためには、自分に合った仕事つまり適職を選ぶことが重要です。飲食業界に向いている人の特徴には、次のような点があげられます。

積極的にコミュニケーションが取れる

どんな仕事でも、コミュニケーション能力は必要ですが、飲食業界では特に重要です。店舗スタッフであれば、お客様と接するだけでなく、スタッフ同士で連携したりとコミュニケーションを取る機会が多くあります。

特にお客様とのコミュニケーションは、良し悪しによって店舗のイメージを左右して、売上や利益に影響を及ぼすこともあります。

料理やお酒に興味がある

「料理やお酒に興味がある」「食べることが好き」ということは、飲食業界で働くうえで重要なポイントです。興味があったり好きなことを仕事にすると、やる気や学ぶ意欲が向上して、モチベーション高く仕事に取り組めるでしょう。

臨機応変に対応できる

大手チェーン店を含めて、飲食業界では接客マニュアルが用意されているケースがほとんどです。しかし、予想外の事態やトラブルが発生して、マニュアルにない対応が求められる場面も少なくありません。そのような状況で、臨機応変に対応できる柔軟性が、飲食業界では重要です。

体力に自信がある

店舗スタッフは、基本的に立ち仕事のため体力が必要です。店舗内を常に歩き回っていなければならず、疲れていても笑顔で接客しなければなりません。また、時にはお客様から理不尽なクレームを言われることもあるため、精神的な強さも必要です。

人を育てるのが好き

飲食業界ではアルバイトを採用することが多いため、それらのスタッフを教育するのも社員の重要な仕事です。アルバイトで採用された人は飲食業界が未経験のケースも多いので、接客応対や身だしなみなど、基本から教えて育てる必要があります。

未経験者が飲食業界への就職を成功させるには?

新卒採用の場合にはポテンシャル、転職の場合には経験やスキルが重視されると言われています。しかし、飲食業界は比較的仕事が覚えやすいため、未経験者でも積極的に採用する企業が少なくありません。

なぜ飲食業界に就職したいのか志望理由を明確にする

飲食業界に限らず、未経験者が就職する際には、なぜ未経験の業界や職種を希望するのか志望動機を明確にすることが重要です。

「応募先企業で働きたいと思った理由」「応募先企業に就職して何をやりたいのか」を明確にしておきましょう。また、未経験であっても応募企業で活かせる経験やスキル、知識がないか、キャリアの棚卸しをして見つけておきましょう。

実際に店舗に行ってサービスを確認する

先ほども述べましたが、ひと言で飲食業界といっても、仕事の内容はさまざまです。応募する前に、業界研究や企業研究をしっかりと行いましょう。

近くに店舗があれば、実際にお客さんとして訪問して、お店の雰囲気やスタッフの様子などを確認して、自分も働きたいと思えるか考えてみましょう。実際に確認した情報は、面接で志望動機を聞かれた際に役立ちますし、入社後のミスマッチを防ぐためにも重要です。

飲食業界に強い求人サービスを利用する

求人を探す方法には、求人情報サイトや転職エージェント、ハローワークなどいろいろあります。未経験者が飲食業界への就職を成功させるには、飲食業界の求人情報が多いサイトやエージェントを利用することもおすすめです。

飲食業界の求人が多ければ、複数の求人の中から条件や待遇など比較して応募企業を絞り込むことができます。

まとめ

比較的仕事が覚えやすい飲食業界は、未経験者でも就職・転職は可能です。しかし、中には「給料が安い」「休憩や休みが取りにくい」「仕事量が多い」といった求人もあります。未経験者が飲食業界への就職を成功させるには、複数の求人を比較して、仕事内容や条件、待遇など自分の希望にあった企業を探すことが重要です。

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