人事/経営

2023.07.24

+PICK

秋採用を成功させるために人事担当者がすべきこととは?

BaseUpp

新卒採用では、春から夏にかけて採用活動を行うのが一般的です。一方で、最近では秋から冬にかけて採用活動を進める秋採用を行う企業も少なくありません。本記事では、秋採用のメリットやデメリット、秋採用で成功するために気をつけるべきポイントなどについて解説します。

秋採用とは

企業が新卒を採用する場合、春から夏にかけて採用活動を進めて内定を出すのが一般的です。一方で、春採用、夏採用が終わった9月頃から進める採用活動を「秋採用」といいます。

秋採用は、春採用・夏採用で十分な新卒者を確保できなかった企業や、内定辞退が出て不足した分を埋めるために行われるのが一般的です。

このような理由から、秋採用は「志望者が集まらなかった企業」が行う採用活動というマイナスのイメージを持たれがちですが、優秀な人材を発掘するために戦略的に秋採用を実施している企業もあります。

秋採用の対象となるのは、春採用・夏採用で内定を獲得できなかった学生だけではありません。公務員試験を終えた学生や、留学から帰国した学生など、秋から就職活動を始める学生も一定数います。また、すでに内定は獲得したものの、より良い条件の就職先を求めて就職活動を続ける学生も少なくありません。

秋採用のメリット

大手でも戦略的に秋採用を実施している企業があるように、秋採用には春採用・夏採用にはない以下のようなメリットがあります。

春採用・夏採用では出会えないような学生を採用できる

秋採用では、春採用・夏採用では出会えないような学生と出会える可能性があります。秋から就職活動を始めるのは次のようなタイプの学生です。

●公務員試験に落ちてしまった学生
地方公務員では自治体によって、また国家公務員でも総合職かによって試験のスケジュールが異なりますが、ほとんどの場合には8月頃までに合格発表が行われます。

公務員を目指して公務員試験を受験して残念ながら不合格となってしまった学生は、秋から就職活動に切り替えて動きはじめます。

●海外に留学していた学生
アメリカやヨーロッパなどの国々の大学は9月入学が一般的です。それらの国に留学していた学生は、7月頃に留学が終わるので帰国してから就職活動を始めることになります。

●内定獲得後も就職活動を続ける学生
すでに内定は獲得したものの、より良い条件の就職先を求めて就職活動を続ける学生も少なくありません。また、内定獲得後に「本当にこの企業で良いのだろうか」と悩んだり、内定式などでギャップを感じて内定を辞退する学生もいます。

●部活に打ち込んでいた体育会系の学生
体育会系の部活は春に大会が行われることが多く、春採用・夏採用の就職活動の時期と重なってしまうことがあります。そのため、部活に専念していた学生は大会が終わって引退してから就職活動をスタートします。

内定辞退が少ない

春採用・夏採用では多くの企業が採用活動を行っているため、学生は1社から内定を獲得しても、より自分にマッチした就職先を探すため就職活動を続けます。その結果、第一志望ではない企業の内定は獲得しても辞退していきます。

一方で、秋採用を実施する企業は多くないため、学生は内定を辞退すると後がない状況になります。そのため内定を辞退する確率は低くなります。

競争率が低い

秋採用を実施している企業が少ないため、競争率が低いというのも大きなメリットです。春採用・夏採用では企業数が多くて埋もれてしまいがちな自社の情報を学生に見てもらいやすくなります。

また、他社と選考時期がかぶることも少ないため、日程の関係で辞退されるケースも少なくなります。他社を気にすることなく、ゆっくりと学生を選考できるのも秋採用のメリットです。

秋採用のデメリット

企業にとって秋採用はメリットが多いですが、一方でデメリットもあるため秋採用を実施するときには注意が必要です。

採用コストがかかる

春採用・夏採用に加えて、さらに秋採用を実施する場合、採用活動を2回行うため採用活動に費やす時間が長くなります。秋採用にも、会社説明会や選考試験、研修などが必要で、人員や採用経費を投入しなければなりません。

母集団形成が難しい

多くの学生は春採用・夏採用に合わせて就職活動を行っているため、秋には就職活動を終えています。春・夏ではたくさん集まった会社説明会の参加希望やエントリーも、秋採用ではかなり少なく母集団形成に苦労することが予想されます。

採用枠の配分が難しい

春採用・夏採用で十分な新卒者を確保できなかった、内定辞退者の分を埋めるために秋採用を実施するのではなく、計画的に秋採用を行う場合、春採用・夏採用と、秋採用の採用人数枠の配分が難しくなります。

春採用・夏採用で多くの学生を確保すると秋採用の枠が少なくなり、優秀な学生が応募してきても採用できないということが考えられます。一方で、春採用・夏採用の採用数を抑えた場合、秋採用が上手くいかなければ必要な人員を確保できないという結果になりかねません。

秋採用を成功させるポイントは?

秋採用を成功させるには、春採用・夏採用とは違ったポイントを抑えて採用活動を進める必要があります。

学生との接点を増やす

秋採用の時点で就職活動をしている学生の数はかなり少なくなっています。そのため母集団形成が難しく、春採用・夏採用と同じような採用手法では成果が上がらない可能性があります。

秋採用を成功させるには、学生と出会う機会を増やす必要があります。秋採用を対象とした合同会社説明会への参加や人材紹介サービス、スカウト型メディアなどを利用するのが効果的です。

また、エントリーがあったら個別に面談するなど柔軟に対応して少しでも多くの学生とコミュニケーションを取るようにしましょう。

就職活動に慣れていない学生がいることを理解する

エントリーシートや応募書類の内容があまり良くない、面接でうまくアピールすることができない学生がいても、入社意欲やポテンシャルが低いのではなく、就職活動に慣れていないことが原因の場合があります。

先ほども述べましたが、公務員試験を目指していた学生や海外留学をしていた学生は、秋になってから就職活動をスタートしています。他の学生とは違った考えや想いを持って違った経験をしてきた彼らは、秋採用ならではの魅力的な人材です。
春採用・夏採用の学生と同様に考えずに評価するようにしましょう。

選考スピードを早める

秋採用は、選考のリードタイムを短くしている企業が多く短期決戦です。また、学生も早く就職活動を終えなければならないと危機感を持っているため、内定後すぐに承諾するケースが多くなります。

秋採用で何人かの中から比較して内定を決めようというスタンスでいると、他社が先に内定を出して学生を取られてしまうことになります。

選考スピードを上げるために選考回数を減らすのも一つの方法ですが、面談の機会が少なくなればミスマッチが起こる可能性が増えます。選考のリードタイムを短くしながら選考の精度を上げるには、自社が求める人材像を明確にして、採用基準を決めておくことが大切です。

秋採用の活動スケジュール

一般的に、秋採用では10月から12月末にかけて内定を出すようなスケジュールで採用活動を進めていきます。

大まかな流れとしては、8月末くらいまでに媒体や合同説明会など学生に求人を広報する手段を検討して、9月から開始します。9月下旬に会社説明会を実施して参加した学生に面接を行って、順次内定を出していくようなイメージです。

秋採用の一般的な流れは上記の通りですが、秋採用では母集団の形成が難しく春採用・夏採用と同じアプローチでは応募者が集まらない可能性があります。自社サイトやSNSの活用、新卒を対象とした就活エージェントなど、いろいろな手法を検討して学生と出会う機会を増やすことが秋採用成功のポイントです。

まとめ

春採用・夏採用で十分な新卒者を確保できなかった。内定辞退が出て不足した分を埋めるため。などの人員補充だけでなく、最近では優秀な人材を発掘するために戦略的に秋採用を行う大手企業が増えています。
就職活動をしている学生が少ない秋採用で成功する一番のポイントは、学生と出会う機会を増やすことです。

求人サイト「BaseUpp(ベースアップ)」は、応募課金型の求人サイトです。応募が来るまで費用は一切発生しません。応募単価は業界最安値クラスです。また、Indeed(スポンサー広告枠)や求人ボックス、スタンバイなど複数のアグリゲート型求人サイトに自動掲載されます。

秋採用は採用コストがかかるというデメリットがありますが、求人サイト「BaseUpp(ベースアップ)」なら採用コストを抑えて、効率よく就活学生にアプローチが可能です。

下記のボタンから無料で資料請求ができます。ぜひ一度ご検討くださいませ。

資料を請求する

BaseUpp