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2023.07.21

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業務委託の軽貨物ドライバーってどんな仕事?興味がある方必見!

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ドライバーの高齢化や他の業界と比べると低い待遇、長時間労働などを理由に、運送業界では深刻な人手不足となっています。一方で、インターネット通販の市場拡大などにより荷物は増え続けていて、特に比較的小さな荷物を運ぶ軽貨物ドライバーの需要が高まっています。

そのような状況で最近注目されているのが、運送会社と業務委託契約を結んで荷物を運ぶ軽貨物ドライバーです。

業務委託ドライバーとは

業務委託の軽貨物ドライバーとは、どのような働き方なのでしょうか。

請負契約

民法第632条では「請負」を以下のように定義しています。

請負は、当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。(民法第632条)


請負契約の業務や仕事には次のようなものがあります。
・建設工事
・運送業務
・ソフトウェア開発
・ITシステム構築
・ホームページ制作
・デザイン制作

委任契約

民法第643条では「委任」を以下のように定義しています。

委任は、当事者の一方が法律行為をすることを相手方に委託し、相手方がこれを承諾することによって、その効力を生ずる。(民法第643条)


委任契約は、法律行為を行うことが契約の目的であり、以下のような行為が法律行為にあたります。
・確定申告を税理士に依頼する
・相続の手続きを司法書士に依頼する
・訴訟行為代理を弁護士に依頼する

一方で、法律行為ではない事務の委託は民法第656条により「準委任契約」と定義されています。

運送業の業務委託契約とは

運送業の業務委託契約は、運送会社などと個人事業主のドライバーとが、業務委託契約を結んで、委託した仕事の完了などを条件に報酬を支払う契約です。

正社員やパートタイム、アルバイトなどは、運送会社と直接雇用契約を結んで、労働に対して賃金を支払いますが、業務委託契約の場合には運送会社とドライバーに雇用関係はありません。

軽貨物ドライバーの仕事内容とは?

業務委託契約のドライバーは、主に軽貨物自動車で指定された場所に荷物を運ぶ仕事です。具体的な仕事内容は次の通りです。

そもそも軽貨物とは?

軽貨物とは、軽自動車のバンやトラックなど貨物車両のことを指します。軽貨物ドライバーは貨物運搬用の軽自動車を使用して運送や配送する職業です。

では、軽貨物の車両にはどのような特徴があるかというと、一番の特徴はナンバープレートです。通常の軽自動車は黄色いナンバープレート(全国版・地方版の図柄入りナンバープレート、東京オリンピック特別仕様ナンバープレート、ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレートの3つは白いナンバープレート)ですが、軽貨物の車両は黒色の事業用ナンバープレートを付けています。

軽貨物ドライバーの具体的な仕事

軽貨物ドライバーの業務は、軽貨物車両で運べる比較的小さな荷物を指定された配達先に配達することです。

荷物の種類は委託元の運送会社によって異なりますが、以下のような荷物の運搬を請け負うことが多いようです。
・楽天市場やAmazonなどのインターネット通販の商品を個人宅に届ける
・部品や事務用品などの荷物を企業の店舗やオフィスに届ける

配達先は、企業と個人宅に大きく分けられます。企業の場合には、ほぼルートが決まっていて、オフィスには常に人がいるため受取人不在となることはほとんどありません。一方で、個人宅の場合には、企業と違って決まった配達先に届けるわけではなく、その日によってルートは異なります。また受取人不在のケースも多く、再配達しなければならない場合もあります。

企業を対象にした配達は、さらに「専属定期便」と「スポット」に分けられます。専属定期便は企業が行う輸送や配送業務を社員やアルバイトに代わって行う、いわゆるアウトソーシングです。求人広告で募集が多いのは、専属定期便の軽貨物ドライバーです。

スポットは繁忙期など単発で荷物を配送する仕事で、赤帽などがこれに当たります。

軽貨物ドライバーになるメリット

軽貨物ドライバーになるメリットには、次のようなものがあげられます。
・自分のペースで働ける
・中型免許や大型免許を取得する必要がなく普通免許で始められる
・人間関係を気にしなくてよい

軽貨物ドライバーは、荷物を運んだ分だけ報酬を受け取ることができる歩合制です。そのため頑張れば、その分多くの報酬を受け取ることができます。一方で、会社員と違って勤務時間や休日は決められていないので、マイペースで仕事をしたい人は、ゆっくりと仕事を進められます。

また、軽貨物ドライバーになるには中型免許や大型免許は必要ありません。普通免許と軽貨物車1台があれば、誰でも開業できます。業務委託の軽貨物ドライバーは、社員ではないため上司や同僚との人間関係にしばられることなく働けるのもメリットのひとつです。

軽貨物ドライバーのデメリット

一方で、軽貨物ドライバーの働き方にはデメリットもあります。報酬は歩合制のため基本的に運ぶ荷物の量によって収入が得られます。頑張れば多くの報酬を受け取れますが、反対に閑散期などで荷物の量が減ると、その分収入が減ってしまいます。

また、個人事業主として業務委託契約を結ぶため、ガソリン代や税金、保険料など車両の維持費は自己負担となります。健康保険や年金も全て自分持ちのため、支払いの負担は会社員より大きくなります。

軽貨物運送業の登録を受ける手順

業務委託で軽貨物ドライバーの仕事をする場合、軽貨物運送業の開業届を提出する必要があります。開業までの主な手順を説明しましょう。

軽貨物車を用意する

軽貨物運送業を始めるには、まず軽貨物車を用意します。軽貨物車は660cc以下の軽自動車(バン・トラック)や125cc以上のバイクなどです。車両は自分の所有ではなく、リースの車を使用することも可能です。

陸運支局に開業を届出する

次に、営業場所の陸運支局に軽貨物運送を開業するための申請書類を提出して届出を行います。提出書類は次の通りです。書類の多くは陸運支局の窓口で入手、またはインターネットでダウンロードできます。

・軽貨物自動車運送事業経営届出書
・事業用自動車等連絡書
・貨物軽自動車運送事業運賃料金表(運賃料金表)
・車検証のコピー(新車の場合は、完成検査証など車体番号が記載された書類)

軽自動車検査協会で営業用のナンバープレートを取得する

軽貨物には営業用の黒色のナンバープレートを取り付けることが義務づけられています。この営業用ナンバープレートを取得するには、軽自動車協会に運輸支局で受け取った事業用自動車等連絡書、車検証、使用中の黄色のナンバープレートを提出すると交付されます。

税務署に開業届を提出する

個人事業主として業務委託の仕事を行うには税務署に開業届を提出する必要があります。開業届は、開業日から1ヶ月以内に所管の税務署に提出しましょう。開業届を出すことで特別控除が受けられる青色申告が可能になります。

任意保険に加入する

万一の事故や賠償責任に備えて、自賠責保険だけではなく任意保険に加入することが推奨されています。保険料は営業用のため、自家用より高い傾向にあります。

軽貨物運送の開業に必要な経費

軽貨物運送業として開業して業務委託で仕事を受けるには、次のような経費が必要となります。
・自動車購入費
・任意保険料
・車検代(2年毎)や整備費用
・ガソリン代
・駐車場代

自動車の購入費は、軽貨物運送業を始める際の経費の中では最も大きいのです。新車より中古車の方が初期費用を抑えることができます。

まとめ

インターネット通販の市場拡大により宅配の荷物が増加して、運送業のドライバーが不足しています。中でも特に需要が高いのが軽貨物ドライバーです。 軽貨物ドライバーは、特別な資格やスキルがなくても、普通免許があれば誰でも始められます。企業の専属定期便の募集が多くあるので、軽貨物ドライバーに興味のある方は、無料で求人が探せる求人サイト「BaseUpp(ベースアップ)」をチェックしてください。

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