転職

2023.01.19

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面接で「転職回数が多い」ことをアピールする方法

BaseUpp

転職回数が多い方は、面接試験で「転職理由」や「転職回数が多い理由」を質問されることがあります。特に転職回数が多いことについてはマイナスのイメージを持って質問される可能性があるため、慎重に回答する必要があります。

本記事では、転職回数が多いことを逆にアピールする方法と質問された場合の回答例について紹介します。

転職回数が多いと転職は難しい?

日本では、終身雇用制度や年功序列制度といった雇用制度や人事制度が一般的であったため、新卒で入社した会社に定年まで勤めるというのが、当たり前と考えられてきました。そのため、転職回数の多い人は、採用選考で不利だと言われています。

転職回数が多いとイメージが悪い?

転職回数が多いと不利と言われる理由としては、そのような人材を採用してもまたすぐに辞めてしまうのではないかと企業側が不安を感じるからです。

企業が人材を採用するには、多額の費用や多くの時間を費やしています。株式会社リクルートの就職みらい研究所が公表した「就職白書2019」によると、中途採用1人当たりの採用コストは84.8万円でした。採用してすぐ辞めると、結果的にはこの採用コストが無駄になってしまいます。

また、転職回数が多いと、必然的に1社当たりの在職期間が短くなります。在職期間が短ければ「スキルや経験を十分に身につける前に辞めたのではないか」と思われる可能性があります。中途採用は即戦力となる人材を求める企業が多いため、スキルや経験が不足していると判断されると、選考では不利となるでしょう。
参考:株式会社リクルート就職みらい研究所「就職白書2019」

何回目から転職が多いと判断される?

内閣府が平成30年1月に公表した「成長力強化に向けた課題と展望」によると、初職が正規社員の男性(30~59歳)で、転職回数0回と転職回数1回を合わせると6割弱となり、過半数以上の人の転職回数は多くて1回という結果でした。

実際に、転職回数が少ない人の方が多いという結果から考えると、男性の場合では転職回数が2回を超えると多いというイメージを持たれる可能性があります。

一方で、在職期間では厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概要」によると、直前の勤め先の通算勤務期間で、「2年以上5年未満」が26.9%と最も多く、次いで「5年以上10年未満」が17.7%、「10年以上」が19.7%という結果でした。

参考:内閣府「成長力強化に向けた課題と展望」
参考:厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概要」

転職経験をポジティブにアピールするコツ

前章で述べた通り転職回数が多い人は、企業からマイナスのイメージを持たれる可能性があります。そのため、転職回数が多い人は、転職によって経験したことをポジティブにアピールすることが転職成功のコツとなります。

①転職理由を明確にする

企業が転職理由を質問するのは、「また同じ理由ですぐに辞めてしまわないか」と「入社後に活躍できる人材か」の確認のためです。例え、転職回数が多くても、明確な転職理由があり、これまでの転職で経験やスキルを身につけたことが説明できれば、企業側も理解してくれるでしょう。

②転職理由はポジティブに表現する

転職理由を質問された際、答え方によって面接官が受ける印象は大きく変わります。ネガティブな理由が転職のきっかけであっても、不満や批判、愚痴を言うと「同じように不満を持って、また辞めてしまうかもしれない」と印象を悪くする可能性があります。

ただし、印象を良くしたいと転職回数や転職理由を偽るのはNGです。履歴書や職務経歴書などの応募書類に虚偽の記載をして、それが入社後に発覚してしまうと、場合によっては経歴詐称として解雇されることもあります。

③転職で身につけたスキルや実績をアピールする

転職を重ね複数の会社で働いたことで、得られたスキルや実績もあることでしょう。そのスキルや実績をアピールすることで、転職回数の多さをマイナスのイメージからプラスに変えることができます。

まずは、キャリアの棚卸しを行って、それぞれの勤務先で身につけたスキルを洗い出しましょう。そして、身につけたスキルを次の職場で活かすことで実績につながったことをアピールしましょう。

④転職回数が多い人のアピールポイント

転職回数の多い人は、複数の企業で働いたからこその強みがあると考えましょう。

同じ業界の複数社で働いたことがある人は、業界についてかなり詳しい知識を持っています。一方で、異業種の企業で働いていて幅広い人脈を持つ人は、その人脈を仕事に活かせるかもしれません。また、転職回数が多い人は、一つのやり方に染まっていないため、入社した企業に馴染みやすいとも言えます。

なお、転職回数が多くても、企業が採用したいと思う人材の特徴をまとめると次の通りです。

・それぞれの転職で得たスキルや実績がある人
・自分の「できること」と「これからやりたいこと」を具体的にイメージしている人
・職務を遂行する上で、必要なスキルが身についている人
・今後のキャリアプランとライフプランが明確な人

面接では以上の4つについてアピールできるように準備しておきましょう。

【回答例】面接で「転職回数が多い理由」を聞かれた場合

これまで述べてきた通り、企業は転職回数の多い人に対して、「また同じ理由ですぐに辞めてしまわないか」という不安を抱いています。そのため、転職した理由に加えて、なぜ転職回数が多いのかの理由も質問します。

面接官の不安を払拭して、この人材なら活躍しそうだと期待させるには、転職回数が多い理由を質問された時には、次のようなポイントを意識して回答しましょう。

転職回数が多い理由を聞かれた場合の回答ポイント

転職回数が多くても、今後のキャリアプランやライフプランを考えて、転職をしてきたなら問題ありません。面接官にきちんと自分の考えを伝えましょう。

一方で、退職理由や一貫性がない、いずれも短期間で辞めている、職場の人間関係などネガティブな理由などの場合には、いくらスキルや実績があっても採用を見送られることがあります。

前向きな目的があったわけではなく、何となく転職を繰り返してきたと自分でも感じている場合には、無理に取り繕うとぜず反省して、今回が最後の職場と考えていることを伝えましょう。

良い回答例

good)転職理由に一貫性がある場合の回答例

最初はアパレル関係の会社で一般事務をしていました。次第に取り扱う商品に関心を持つようになり、仕入れや販売、企画などをやってみたいと考えて、ECサイトを運営する会社に転職しました。
その会社では希望通りの仕事ができたのですが、業績が思うように伸びず、事業を撤退することとなりました。そこで御社の求人を拝見して、これまでの経験が活かせると考え応募いたしました。

bad)転職理由に一貫性がない場合の回答例

最初の転職は、収入アップが目的で給与と賞与だけを重視していました。そのため、やりたい仕事とのズレを感じて退職しました。
次の転職は、マーケティングに関われるということで入社しましたが、実際には営業職でした。会社側と仕事の内容について話し合ったのですが、状況が変わらないため退職しました。
自身のキャリアについての考えが浅く、また企業研究が不十分なまま安易に会社を選んでしまったと反省しております。そのため、最後の転職と考えて、今後のキャリアプランを慎重に検討した上で、御社を志望いたしました。

まとめ

終身雇用制度が一般的であった時代には、転職が多い人は「この人は我慢ができず長続きしない人」というマイナスのイメージを持たれることが少なくありませんでした。しかし、最近ではしっかりと自身のキャリアプランやライフプランを考えて、転職する人が増えています。

企業は、転職回数だけで採用を判断しているわけではありません。転職理由を明確に伝えて、転職によってスキルや実績を重ねていることを積極的にアピールできれば、企業から正しく評価されるでしょう。

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