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2022.08.26

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面接ドタキャンを防ぐ!【面接率アップのために今すぐできる対策を紹介】

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「面接の時間になっても応募者が来ない」「面接直前に辞退の連絡がきた」という経験をした採用担当者の方は少なくないのではないでしょうか。面接日直前の辞退や連絡なしの当日ドタキャンは、採用活動の予定が狂うだけでなく、企業にさまざまな損失を与えます。本記事では、面接ドタキャンを防いで面接率をアップさせる対策法を紹介します。

面接の直前キャンセル、連絡なしの面接辞退の実態

面接辞退(ドタキャン)を防ぐには、応募者がなぜ面接辞退したのか、その理由を知ることが大切です。しかし、ほとんどの場合には、面接を辞退(ドタキャン)した応募者から、辞退理由を聞くことはできません。そのため対策が打てない状況にあります。

エン・ジャパンの「人事担当者向け 中途採用支援サイト エン人事のミカタ アンケート」では、面接辞退した理由を求職者に質問しています。この章では、その理由について見てみましょう。理由を把握して対策を実施することで、面接率をアップできる可能性があります。

応募辞退のタイミング

応募者の辞退は選考の過程ごとに発生します。一般的な選考プロセスにおいて辞退が発生するタイミングは以下のとおりです。

①企業に応募した後から書類選考までの間
②書類選考通過後から面接試験までの間
③面接試験後
④内定後


アンケートによると、「これまでの採用活動で、面接前に辞退をされたことがありますか?」という質問に対して92%の企業が「ある」と回答していて、ほとんどの企業で面接前の辞退(ドタキャン)を経験している結果となりました。

一方で、「これまでの転職活動で、面接前に辞退をしたことがありますか?」という求職者への質問に対しては、54%が「ある」と回答しており、求人に応募した半数以上の求職者が面接を辞退しています。

「どのタイミングで辞退を決めましたか?」という質問に対しては、「面接の連絡が来てから、面接日の前日まで」が70%、「面接日の当日」が14%と、土壇場で辞退を決める求職者が多いという結果でした。

面接を辞退する理由

同アンケートで、面接前日までに辞退した事がある人に、辞退の理由を質問した結果では、 以下のような回答(複数回答)がありました。

・面接前に再考し、仕事内容と条件が希望と異なると判断した(45%)
・ネット上でよくない評判や噂を聞いた(34%)
・他社での選考が通過した、内定が決まった(28%)
・応募先企業で働く自信が無くたったため(16%)
・企業側の対応が悪いと感じたため(16%)
・面接日の都合がつかなかったため(16%)
・面接の連絡が遅かったため(14%)

また、面接当日に辞退したことがある人に、辞退の理由を質問した結果は、以下のような結果でした。
・面接前に再考し、仕事内容と条件が希望と異なると判断した(45%)
・体調が悪かった、事故など不測の事態が起きたため(23%)
・ネット上でよくない評判や噂を聞いた(21%)
・面接に行くのが面倒になったため(18%)
・他社での選考が通過した、内定が決まった(17%)
・応募先企業で働く自信が無くたったため(15%)
・企業側の対応が悪いと感じたため(14%)

参考:エン・ジャパン 92%の企業は面接ドタキャン経験あり。求職者のホンネから見えた対策は? 人事担当者向け 中途採用支援サイト『エン 人事のミカタ』アンケート

面接ドタキャンされた場合の損失

新卒採用、中途採用、アルバイトやパート社員の採用など全ての求人において売り手市場となっており、企業は人材の確保に苦労しています。そのような状況の中で、面接のドタキャンは企業にとってさまざまな損失を被ることとなり、採用担当者としては頭を抱えるような深刻な問題です。では、面接ドタキャンが企業に与える損失には、どのようなものがあるのでしょうか。

応募者の母数が減ってしまう

面接の辞退者が発生するということは、単純に応募者の母数が減ることになります。応募者数の目標を定めて採用活動を行っていた場合、再度応募者を集めなければならなくなります。また、応募者が減ったまま面接を実施すると、それだけ優秀な人材を採用できる機会が少なくなります。

採用コストが上がる

再度募集を行うとなると、新たに求人広告費がかかります。また、採用担当者が辞退した応募者の書類に目を通した時間や書類選考、面接日時の調整、連絡などに費やした時間などが無駄になってしまいます。

面接をドタキャンする人の心理とは?

面接辞退(ドタキャン)をした応募者の中には、応募企業に辞退することを連絡する人もいれば、連絡をせずにドタキャンする人もいます。

10人に1人は面接ドタキャンの経験者

エン・ジャパンの月刊「人事のミカタ」によると、「面接日の当日に選考辞退(ドタキャン)をしたことがありますか」の質問に、12%が「はい」と回答しています。およそ10人に1人は面接ドタキャンの経験者でした。

面接日の前日までに連絡があれば、面接のスケジュールを組み直したり、他の応募者の面接時間を繰り上げたりといった対応が可能です。しかし、面接日当日のドタキャンとなると対応のしようがありません。

面接ドタキャンは、応募者の体調不良や事故など不測の事態の発生といったことが理由の場合もあります。対策してもゼロにすることはできないため、多くの企業の採用担当者は、面接ドタキャンは起こりうると考えておく必要があります。

また、「面接のドタキャン。辞退する連絡はしましたか」の質問には、「メールで連絡しました」と回答した人は42%(複数回答)、「電話で連絡しました」は54%、「連絡はしませんでした」は22%でした。

面接ドタキャンの連絡をしなかった理由

面接辞退の連絡をしなかった人の理由は、次のような回答でした。

・辞退理由をどういえばよいかわからなかったため(41%)
・辞退が申し訳ないと思ったため(17%)
・面接日程を失念していたため(17%)
・連絡する時間がなかったため(17%)
・体調が悪かったため(12%)
・特に理由はない(12%)
企業側としては、連絡なしで面接ドタキャンするのは、「社会人として納得いかない」「理由がわからない」と思う一方で、採用担当者は事故などの可能性を想像して不安になるので、どんな理由であっても連絡があった方が安心できます。事前に連絡がもらえるように、緊急の連絡先や連絡方法などを応募者に伝えておくことが対策につながります。

参考:エン・ジャパン 月刊人事のミカタ 総力特集「辞退に直結!「応募後に再考し、希望と異なった」、「希望に反するスカウトメールだった」」

【採用担当者必見】面接率アップのために今すぐできる対策法

これまで見てきた応募者が面接辞退(ドタキャン)をする理由から、対策を考えてみましょう。

応募者からの質問には、可能な限り答える

仕事内容と条件が希望と異なると判断して辞退する応募者に対しては、電話やメールなどでコミュニケーションを取り、疑問や質問に答えることが大切です。こまめに連絡をすることで、例え応募者の希望と合わず辞退する結果となっても、事前に辞退の意向を把握して面接日当日のドタキャンを防ぐことができます。

選考スケジュールは可能な限り早く

売り手市場の状況で、求職者は一度に数社に応募しています。他社からの内定が先に出ると、辞退される可能性が高まります。書類選考や面接日の連絡など、他社より早く選考を進めることが重要です。まずは、可能な限り早めに連絡をするようにしましょう。

面接日時は応募者の事情を考慮

応募者が日程を調整しやすいように、面接の日時は複数提示しましょう。一方的に、面接日程を連絡すると、現職の業務が忙しかったり、他社の面接日程とぶつかっていたりの理由で辞退となる可能性があります。平日だけでなく、土日祝を含めて提示すると、さらに応募者は日程を調整しやすくなり面接辞退を防ぐことができます。

面接前日の連絡は必須

面接日程を失念していたという理由で、面接ドタキャンをする応募者もいることから、面接前日には必ず連絡を入れるようにしましょう。このタイミングで辞退したいと言われることもありますが、当日連絡がない応募者の事故などを心配することを防げます。

まとめ

面接辞退や面接日当日のドタキャンを防いで、面接率をアップさせることが採用活動成功の基本です。応募者の体調不良や事故など不測の事態など、面接ドタキャンをゼロにすることができませんが、本記事で紹介した対策を実行することで、面接ドタキャンを減らすことができます。

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