転職

2022.07.05

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不安だらけの「未経験転職」年代別の対策とポイントを解説

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未経験の仕事にチャレンジしたいけど、上手く転職できるか不安で悩んでいるという方もいるのでしょうか。経験がある仕事であっても転職には不安はつきものです。ましてや未経験の仕事では、いろいろな不安を感じるものです。
本記事では、未経験からの転職で感じる不安や年代別の転職成功のポイントについて紹介します。

1.「転職したいけど・・」多くの人が感じている不安

転職に対して感じる不安は人それぞれですが、大きく分けると次のような理由に分けられます。

年齢的な不安

「転職するなら若い方が有利」。そんな話を聞いて、転職に対して不安を感じている方も少なくないのではないでしょうか。「35歳の壁」や「35歳限界説」などの言葉があるように、35歳を超えると転職が厳しいと言われています。

一方で、若い人の場合には、「十分な経験やスキルを身につけていないのではないか」や「前職で嫌なことがあって転職するのではないか」と、採用担当者から思われるリスクがあります。

確かに年齢は、選考する際の判断材料となります。しかし、新卒採用で人材が確保できないから第二新卒の若い人材を採用したい、スタートアップ企業で若い社員しかいないので経験豊富なシニア世代を採用したいなど、企業によって採用ニーズはさまざまです。

自分の経験やスキルが通用するか不安

一般的に中途採用では、即戦力としての活躍を期待されて採用されます。採用内定をもらった時点で、企業が求める経験やスキルを満たしていると考えることができます。しかし、企業が変わっても、これまでの経験やスキルが通用するのか不安を感じる人は少なくないでしょう。

企業は書類選考や面接試験を通じて、この人なら活躍できると採用するわけですから、不安に感じる必要はないのかもしれません。それでも不安な場合には、面接の場などで業務に必要なスキルや知識を詳しく確認しましょう。

すぐに転職先が決まるか不安

転職活動に必要な期間は、一般的には3〜6か月と言われています。応募企業の選定から応募書類の作成、面接試験を通過して内定を獲得した後は、在職であれば退職の手続きや業務の引継ぎなどがあります。

人によって転職活動の期間はさまざまで、1か月ほどで転職できる人もいれば、1年以上かかるケースもあります。転職活動が長引けば、収入が途絶えてしまうため生活が行き詰まるリスクがあります。転職活動を長引かせないためには、事前にスケジュールを立てて、計画的に進めることが重要です。

転職先の社風や人間関係に馴染めるか不安

厚生労働省が発表した「令和2年雇用動向調査結果の概況」を見ると、転職者が前職を辞めた理由では、「職場の人間関係が好ましくなかった」と回答した人が、男性で8.8%、女性で13.3%いました。

社風や職場の雰囲気、人間関係が自分に合っていないと感じながらも我慢して働き続けると、ストレスが原因で心身に影響がでる場合もあります。これまでとは違う環境で働くわけですから、転職先の企業が自分に合うかどうかという不安は当然感じるでしょう。

「企業訪問で職場の雰囲気を確かめる」「採用担当者以外の社員と会う機会を設けてもらう」「面接の場で社風や職場の雰囲気を知るための質問をする」などで不安を解消するとよいでしょう。

2.未経験の業種・職種に転職する人は意外と多い

前章で紹介した通り、転職する際に不安を感じる理由のひとつに「自分の経験やスキルが通用するか不安」があります。前職と同じ業種や職種に転職する場合でも、不安に感じる人が少なくないのですから、未経験の業種や職種への転職を目指す際には、ほとんどの人が不安なのではないでしょうか。

転職情報サイトなどには、「未経験者歓迎」や「未経験可」などと書かれた求人がたくさん出ています。このような求人であっても、経験者と未経験者が応募した場合には、経験者が採用される可能性が高いことは理解しておきましょう。

未経験の種類

ひと言で「未経験」といっても、未経験は次の3つに分けられます。

●業種未経験
例えば、これまで自動車販売会社で営業職をしていた方が、保険会社の営業職に転職するようなケースです。扱う商品やサービスが異なっても、これまで身につけたスキルやノウハウを応用することができます。

●職種未経験
金融関係の会社で営業職をしていた人が、別の金融関係の会社の事務職に転職するようなケースです。すでに業種の知識はあるので、業務スキルを習得することで活躍が可能です。

●業種職種ともに未経験
これまでの仕事と業種も職種も異なる場合は、転職の難易度は高くなります。しかし、「採用してから自社で育成するので全くの未経験であってもよい」「他社の色に染まっていない人材を採用したい」との考えから、業種職種ともに未経験であっても採用する積極的に採用する企業もあります。

業種職種ともに未経験で転職する人の割合

株式会社リクルートが、転職支援サービス「リクルートエージェント」の転職決定者を分析したデータによると、「転職時の業種・職種異同のパターン別割合」が次の通りでした。

  2009年度  2020年度
同業種×同職種 27.9 19.6
同業種×異職種 10.7 10.5
異業種×同職種 37.2 33.8
異業種×異職種 24.2 36.1
この結果から、2020年度では「同業種×異職種」「異業種×同職種」「異業種×異職種」の未経験を合わせると80.4%で、2009年度の72.1%から8.3%増えています。また「異業種×異職種」だけを見ても、2020年度では転職者の1/3以上を占めていて、未経験の業種や職種に転職する人が意外に多いことがわかります。

参考:『リクルートエージェント』転職決定者データ分析 10年間で起きた中途採用市場の構造変化 「異業種×異職種」転職が約10年間で11.9pt増加、最多に 業界や職種を越えた「越境転職」が加速

3.【年齢別】未経験からの転職事情と対策

未経験からの転職といっても、年齢によって企業が応募者に求めるものが異なります。20代の若手の場合には、潜在的な資質や入社後の伸びしろといったポテンシャルが重視されます。一方で30代以降は即戦力となるスキルや経験が重視されます。

未経験からの転職を成功させるには、自分の年齢に合った転職対策を行うことが重要です。

20代の未経験転職

20代前半や第二新卒では、資質や職務遂行能力、基礎学力といったポテンシャルが重視されます。20代後半では仕事を通じて身につけた強みや工夫、未経験の仕事でも活かせるポータルスキルが重視されます。

未経験での転職では20代が最も成功しやすい年代です。といっても必ず採用されるわけではありません。ポテンシャルが重視される20代の転職では、仕事に対するやる気や熱意をアピールするとともに、前職で身につけたことや学んだことなどを整理して伝えることが大切です。

30代の未経験転職

20代と比べると、30代は未経験では転職の難易度が高くなります。「35歳の壁」や「35歳限界説」などの言葉があるように、特に35歳を超えると転職が難しいと言われています。

30代は、管理職やリーダーなどチームのメンバーをマネジメントする立場に就く人が増える年代です。そのため30代の転職では、一般的なポータルスキルに加えて、専門性が高いテクニカルスキルやマネジメント能力が求められます。

重視されるテクニカルスキルは、職種やポジションによってことなります。例えば、「営業職」ではコミュニケーション能力や交渉力、ヒアリング力、課題発見力、論理的思考力、トラブル対応力などです。またポジションが上がれば、メンバーに働きかけて目標を達成するための目標設定力や判断力、課題解決能力などが重視されます。

40代以降の未経験転職

40代以降の転職では、専門的なスキルやマネジメント力が重視されます。業種や職種のパターンでは、「同業種×同業種」や「異業種×同職種」の転職が増える傾向にあります。

異業種同職種の場合には、スタートアップやベンチャー企業などで若い社員が多く、求められるポジションに相応しい人材が自社にいないといった事情で採用が行われる場合があります。そのため、40代以降の転職の場合には、これまでのスキルや経験を活かせる異業種同職種がおすすめです。もし、「異業種×異職種」の全く未経験の仕事にチャレンジする場合には、介護や建築、運輸など人手不足の業界が狙い目です。

4.未経験からの転職を成功させる3つのポイント

未経験からの転職を成功させるには、次に紹介する3つのポイントを意識して転職活動を行いましょう。

転職の理由を明確にする

未経験から転職では、なぜ未経験の業種や職種を志望するのか理由が明確であることが重要です。志望動機が明確でなければ、採用担当者から「採用してもまたすぐ辞めてしまうのではないか」と思われる可能性があるからです。

採用担当者が納得する志望動機を考えるコツは、「前職を退職した理由と志望理由がつながるようにする」「志望したいと思った具体的なエピソードを添える」ことです。

実績やスキルを棚卸しする

未経験での転職を成功させるには、これまでの実績やスキルを活かして応募企業にどのような貢献ができるのかを具体的にアピールすることが大切です。

そのためには、前職までの実績やスキルを棚卸ししておきましょう。どのようなスキルが身についているか、自分自身ではなかなか気づきにくいものです。自分では当たり前と思っている業務でも、棚卸しして言語化してみると応募先企業が求めているスキルだったということもあります。

活かせるスキルを把握する

応募する求人が見つかったら、活かすことができるスキルがないか、さまざまな角度から考えてみましょう。全く未経験の業種や職種の仕事であっても、活かせるスキルはあるはずです。どのようなスキルが活かせるか理解するには、応募する業種や職種の業務内容について詳しく知ることが重要です。

まとめ

近年、労働人口の減少による人手不足が深刻になっています。そのため「未経験者歓迎」や「未経験者可」といった求人が少なくありません。実際に、「同業種×異職種」「異業種×同職種」「異業種×異職種」を合わせると転職成功者の8割以上が未経験からの転職です。

しかし、すべての未経験者が採用されるわけではありません。未経験からの転職を成功させるためには、しっかりと対策を行うことが必要です。「BaseUpp(ベースアップ)」は、働き方や価値観で自分に合った仕事を探せる求人情報サイトです。未経験でも応募できる求人もたくさんありますので、気になる求人をチェックしてみてください。

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