転職

2022.03.23

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【例文あり】転職理由を面接で上手に伝えよう

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面接試験では、面接官から必ず転職の理由を質問されます。これは、転職理由によって応募者を判断することが目的です。退職理由をうまく伝えられない場合には、面接官の評価が悪くなる可能性があります。
この記事では、企業が転職理由を聞く意図や転職理由のうまい伝え方のポイントとコツについて解説します。

1.企業が面接で転職理由を聞くのはなぜ?

まずは、面接試験で面接官が転職の理由を、質問する意図について考えてみましょう。

前職と同じ理由で退職しないか確認するため

面接官が、転職理由を質問するのは、応募者が入社後すぐに退職する可能性があるかどうかを確認するためです。前職を退職した理由が、自社でも起こりうる内容だった場合には、同様の理由で自社も辞めるのではないかと考えます。

前職を辞めた理由が、人間関係や待遇面の不平や不満などネガティブなものだった場合には、その状況から逃げたいから、転職したいのではと受け止められかねません。どのような会社でも、全ての社員が100%満足しているということはないでしょう。不平や不満が転職の理由では、自社に入社しても何かに不満を感じて、また辞めてしまうのではないかと警戒されます。

企業が人材を採用して、戦力となるまで教育するには、コストも時間もかかります。採用しても、すぐに退職されると全てが無駄になってしまいます。そして、また新たに採用を行わなければなりません。早期退職は、企業にとって大きな損失となるため、面接試験ではさまざまな角度から退職の可能性を確認します。

入社意欲の確認

企業が転職理由を聞くもう一つの目的は、応募者が入社後に活躍してくれるかどうかの見極めです。これまでの業務経験やスキルなどは、職務経歴書で確認することができます。しかし、仕事に対するモチベーションや転職によって実現したいことは、書類だけで確認することができません。

また、入社意欲や仕事に対するモチベーションが高くても、応募者が転職によって実現したいことが、自社に入社しても実現が難しいといった場合もあります。そのようなミスマッチを防ぐためにも、面接官は転職理由を確認しているのです。

2.「転職理由」の上手な伝え方

面接試験で転職理由を質問された時には、どのように回答すると面接官の印象が良くなるのでしょうか。転職理由の上手な伝え方のポイントを紹介します。

①自分はなぜ転職したいのか改めて考える

まずは、自分がなぜ転職をしたいのか、転職によって何を実現したいのか考えて書き出してみましょう。転職の目的は人それぞれです。目的は1つではなくいくつもあるかもしれません。自分が転職をする目的や希望を全て書き出して優先順位をつけてみましょう。

②転職理由をポジティブに言い換える

転職理由の中には、前職への不満や不平などネガティブなものもあるでしょう。しかし、面接試験でそのまま正直に話すと、良い印象は得られません。

ネガティブな転職理由では、面接官に「同じ理由ですぐに退職してしまうのでは」とマイナスのイメージを持たれる可能性があります。実際には、職場の人間関係や待遇への不満が理由であっても、前向きな理由に言い換えましょう。

③うその転職理由は言わない

転職理由がネガティブな内容だからと言って、面接官から高評価を得ようと、うその転職理由を答えるのは避けましょう。転職をする以上、前職で何らかの不満や不平があったのは、面接官も理解しています。
うその転職理由を答えて入社したとしても、入社後にうそをついたことが分かれば、あなたは正直ではない人間と評価されて大きなマイナスとなります。

とはいえ、転職理由を全て話すこともありません。例えば、上司への不満など人間関係については、どの会社でも起こりうることです。
面接官から「うちの会社に入社しても上司と合わなかったら辞めるの」と、つっこまれる可能性があります。人間関係については転職理由として答えないようにしたほうがよいようです。

④具体的に話す

転職理由は、面接官に伝わるように具体的に話しましょう。
「やりたい仕事ができなかった」や「キャリアアップがしたい」などの回答では、どんな仕事をしたいのか、どうキャリアアップしたいのか、なぜ自社に応募したのかがわからないため評価できません。

例えば、キャリアアップを目指して転職するのであれば、自身がどのようなキャリアビジョンを描いていて、転職することで何が実現できるのか具体的に話しましょう。

⑤転職理由と志望動機に一貫性を持たせる

転職理由と志望動機には一貫性を持たせることが大切です。「このような理由で転職を考えて、それが実現できるのが御社だった」というように、転職理由から志望動機につなげることで、志望動機の説得力が上がります。

もし、転職理由と志望動機に一貫性がない場合には、面接官に「本当の転職理由が他にあるのではないか」や、「その志望動機ならわが社でなくてもいいのでは」と不安に思われます。
また転職理由は志望動機だけでなく、キャリアプランとも一貫性を持たせることが重要です。

3.【ケース別】転職理由の回答例

前章で解説した通り、転職理由はネガティブな内容でもポジティブな表現に言い換えることが大切です。それでは転職理由別に回答例をいくつか紹介します。参考にしてください。

収入が理由の場合

●回答例

これからの人生設計を考えて、より多く収入を得て家族を幸せにしたいと、転職を決意しました。現職は入社5年目で、これまで毎年目標を達成していますが、入社時から給料がほとんど変わりません。
また、先輩社員がたくさん在籍していて昇進も見込めない状況です。そのため、成績次第で昇給も昇進も可能と伺っている御社で、モチベーション高く持って仕事をしていきたいと思います。

*ポイント
給与や賞与など収入への不満が転職理由の場合、お金のことしか考えていない、給料が高ければ他社でもいいのではと思われないように注意しましょう。転職理由から入社意欲や仕事へのモチベーションの高さを伝えるのがポイントです。


残業が多いことが理由の場合

●回答例

現在の職場では、毎日朝9時から夜10時までの勤務や休日出勤が常態化しています。これまでに増員の要望を出し、アウトソーシングの提案をしましたが、会社には受け入れられませんでした。ワークライフバランスが実現できる環境で働きたいと考え転職を決意しました。

*ポイント
労働時間について朝9時から夜10時までと、誰が考えても長いと思えるように、具体的な数字を上げています。また、単に不満を持っていただけでなく、環境を改善しようと会社に提案して努力していたことも示しています。


キャリアチェンジが理由の場合

●回答例

もともとパソコンなどの機器を扱うことが好きで、携帯電話の営業に就きました。販売と合わせ操作方法の説明や故障への対応といった業務も行ううちに、営業よりも技術的な問い合わせに対応している時が充実感を感じていることに気づき、テクニカルサポートへ転職しようと決意しました。

*ポイント
現職を選んだ理由も説明して、その業務を通じてやりたいことが見つかったと説明しています。ネガティブな理由ではなく、転職でやりたいことが実現できることを伝えています。


正社員を目指す場合

●回答例

現在は派遣社員として勤務しています。正社員の方とほぼ同じ仕事をさせていただいていますが、派遣社員は参加できないミーティングや伝えられない情報があります。そのようなことから、今より主体性を持って働きたいと考え、正社員を目指して転職を決意致しました。

*ポイント
正社員を目指して転職する場合、「安定したい」や「より収入を得たい」と理由を述べるより、正社員として「もっと仕事を頑張りたい」「スキルアップしたい」といった前向きさを前面に出すようにしましょう。


転職理由を答える際のNGワード

先ほども書きましたが、転職理由でネガティブな内容なものはポジティブな表現に言い換えることが大切です。転職理由のNGワードには次のようなものがあります。

・上司や同僚との関係が悪かった
・少しでも給料が高い会社に転職したかった
・残業や休日出勤が多いので転職したい
・もっと面白い仕事がしたい

実際には、このような理由での転職であっても、そのまま伝えると面接官の印象は良くありません。不満ではなく前向きな考えでの転職であることをアピールしましょう。

まとめ

企業が面接で転職理由を質問する理由は、採用してもすぐに退職してしまう可能性は無いかや、モチベーションが高く前向きな転職かどうかの確認のためです。

転職の理由は、人それぞれですが、ネガティブな内容の場合はポジティブな言い回しに変えること、そして転職理由と志望動機に一貫性があることが大切です。応募先企業でどのような貢献ができるかを説明して志望動機まで伝えましょう。

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