春は転職の季節。春に転職するメリットを解説
春は卒業した学生が新入社員として入社する季節です。また、春には中途採用として転職する人もたくさんいます。転職するなら春がおすすめと言われることがありますが、春に転職するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
本記事では、春に転職するメリットと春入社を目指す際の注意点、転職活動のスケジュールとポイントなどについて詳しく解説します。
春に転職するメリット
新卒採用と違って、中途採用は年間を通じて行われますが、春の入社を目指して転職活動を進めるのがおすすめです。
採用市場が最も活発になる時期
3月に決算を行う企業が多く、新年度が始まる4月から、新組織の立ち上げや人事異動などによって社内体制が変わるため、人員を補強するケースがあります。
また3月の年度末で仕事に区切りをつけて転職しようとする人もいるため、春は採用市場が最も活発になる時期で、多くの求人が出ます。
区切りよく転職できる
先ほども述べましたが、4月から新年度に入る企業が多いことから、春に転職する場合には年度末までの仕事を終えて退職して、入社した会社では新年度からスタートできることから、春の転職は区切りが良いタイミングと言えます。
一般的に、転職活動を始めてから内定獲得までには、平均して3か月かかると言われています。12月に冬のボーナスをもらってから転職活動を開始して、内定をもらって年度末で退職、新年度から新しい職場で働くといった、転職活動のスケジュールが立てやすい時期でもあります。
職場に馴染みやすい
新年度には新入社員の入社や人事異動、新事業の立ち上げなどが行われるため、社内の人の動きが活発になります。
既存の組織に一人で入るとなると、職場の同僚や雰囲気に馴染むのに時間がかかりますが、その時期の転職であれば他にも新たに来た人もいて、一人よりは馴染みやすいでしょう。
教育や研修を受けられる
ほとんどの企業では、4月と5月は新卒社員の教育や研修が実施されます。中途採用は、即戦力として活躍することを期待され採用されますが、近年では、売り手市場で新卒採用が難しいため、第二新卒を積極的に採用する企業も増えています。
一般的に中途採用の社員に対して、手厚い教育や研修が行われることはあまりありませんが、春の転職の場合には新卒社員と一緒に教育や研修が受けられる可能性があります。
ゴールデンウィークでリフレッシュできる
転職して新しい環境に慣れないうちは、緊張しているため気づかずに心身ともに疲れているものです。3〜4月の入社の場合には、入社して1か月ほどでゴールデンウイークとなるため、リフレッシュすることができます。
また5月に入社する場合には、ゴールデンウイーク明けからの出社となるので、その期間をリフレッシュや新しい仕事の準備期間に充てられます。
春入社を目指す場合の注意点

前章で述べた通り、春の転職にはいろいろなメリットがありますが、一方で注意すべき点もあります。
転職活動は早く始める
転職活動にかかる期間は平均して3か月と言われています。春入社を目指すなら、遅くとも1月には転職活動をスタートしましょう。
4月に入ってから転職活動を始めるのでは遅すぎます。企業の中には、4月から5月にかけての時期には、中途採用を行わないケースもあります。その時期は、新卒社員の受け入れがあるため、採用担当者も面接を行う現場の責任者や役員も忙しいからです。また、この時期は来年度に向けた新卒採用の活動も忙しくなります。
新卒採用と中途採用で、採用を行う部署や担当者が分かれている場合には問題ありませんが、多くの企業では同じ採用担当者が新卒採用も中途採用も行っています。応募は受け付けても、選考はゴールデンウイークが終わってからと待たされることもあります。繰り返しになりますが、春入社を目指すなら1月には転職活動をスタートしましょう。
多忙な中で転職活動をしなければならない
年度末は多くの企業が繁忙期になります。そのため、在籍のまま春入社で転職を目指す場合には、多忙な中での転職活動となります。複数の求人に応募する場合、応募書類の作成や送付に加えて、面接を幾度も受けることになり、かなりの時間が必要となります。
退職を伝えるタイミング
民法では2週間前に退職を伝えれば問題ないとされていますが、一般的には仕事の引継ぎなどもあるため1か月から1か月半前には、現在の職場に退職を申し出るのが理想です。就業規則に、退職を申し出るタイミングについて定められていることもあるので、事前に確認しましょう。
退職を申し出ても上司に引き止められたり、仕事の引継ぎに思ったより時間がかかることもあるので、余裕を持ってスケジュールを立てましょう。
4月1日入社が必須の場合がある
一般的に、いつ入社するかは面接試験の時に確認されますが、企業によっては4月1日での入社が必須のケースがあります。このような企業では、スムーズに退職できなくて4月1日の入社に間に合わない場合には、採用が取り消されることもあります。
春入社を目指す場合の転職活動スケジュールとポイント
変形労働時間制を導入していても、法定労働時間を超えて働いた分には残業代が発生します。変形労働時間制は、時間外労働の考え方も考え方が通常の労働時間制とは異なるため、残業時間のカウントや運用に誤解が生じる可能性があります。
また、残業代を支払わない口実に、事業主が変形労働時間制を悪用することもあるので注意が必要です。損をしないためにも、残業時間と残業代の計算方法を知っておきましょう。
時間外労働の考え方
4月1日の春入社を目指す際の、一般的な転職活動スケジュールは次のようになります。
~1月上旬 | 自己分析、情報収集などの転職活動の準備、応募書類の作成 |
1月中旬 | 応募企業の選定 |
1月下旬~2月上旬 | 面接を受ける、並行して他の応募先も探して応募する |
2月中旬~2月下旬 | 内定獲得、退職の申し出 |
2月下旬~3月下旬 | 後任への仕事の引継ぎ、退職手続き |
4月1日 | 転職先に入社 |
この中で、特に重要なのが1月上旬までに行う「自己分析」と「応募書類の作成」です。
自己分析の重要性
自己分析は、現在までの経験や実績を振り返って、自分の強みや弱み、長所や短所、将来実現したいことなどを明確にする作業です。履歴書や職務経歴書などの応募書類を書くための作業と思われがちですが、転職活動で自己分析が必要なのは、次の3つの理由からです。
・転職活動の軸を決めるため
・自分のアピールポイントを把握するため
・自分に合った仕事を見つけるため
自己分析の進め方のポイントは以下の通りです。
STEP1:キャリアやスキルの棚卸しをする
STEP2:自分の性格について分析する
STEP3:将来なりたい自分を描く
STEP4:自分の強みや魅力を言語化する
STEP5:具体的なエピソードを加えて整理する
応募書類の重要性
自己分析と併せて重要なのが履歴書や職務経歴書といった「応募書類」です。ほとんどの企業では、選考の第一段階として、応募書類による書類選考が行われます。書類選考を通過しなければ、面接で自分の強みややる気を、面接官に直接アピールできません。
企業が応募書類でチェックしているのは、主に次のような内容です。
・最低限のビジネスマナーが身についているか
・転職理由と自社を志望する動機
・スキルや経験
・人柄
雑な書き方をしたり、記入漏れや記入ミスがある応募書類では、熱意がないと受け取られません。応募書類の書き方には、いくつかのポイントやコツがあります。事前にしっかりと理解してから書類を作成しましょう。
転職活動を効率的に!転職活動お役立ちツール
転職活動で、重要な自己分析と応募書類ですが、時間の余裕もあまりないし、どう進めていいのか不安だという方も多いのではないでしょうか。そこで転職活動を効率的に進めることができるお役立ちツールをご紹介します。
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履歴書作成
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まとめ
春に転職するメリットと春入社を目指す場合の注意点について紹介しました。記事の中で述べた通り、転職活動で重要なのは自己分析と応募書類、そして自分に合った仕事を探すことです。
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