ハローワークで応募効果を上げる求人作成のポイント
人手不足と売り手市場が続く中で、優秀な人材を獲得するための採用コストが上昇し、企業経営の大きな負担となっています。そこで利用したいのが、無料で求人募集ができる「ハローワーク」です。
本記事では、ハローワークで応募効果を上げる求人作成のポイントと、ハローワーク以外に無料で利用できる求人メディアをご紹介します。
【ハローワーク】求人の掲載手順
ハローワークに求人を掲載するには、次の手順で登録を行います。
そもそもハローワークとは
ハローワークは厚生労働省が全国の都道府県544か所に設置する機関で、正式名称を「公共職業安定所」と言います。略して「職安」とも呼ばれます。
主な業務は、「職業紹介」「雇用保険・求職者支援」「雇用対策」の3つです。このうち「職業紹介」では、職業紹介や職業相談、求人開拓、職業訓練の受講斡旋などを無料で行っています。
ハローワークは、大手求人サイトや求人情報誌などと違って、無料で求人票を掲載できるのが企業にとって一番のメリットです。
ハローワークの求人掲載手順
ハローワークの求人掲載するには、事業所情報登録と求人情報登録が必要です。登録の手順を順番に解説します。
まず最初に事業所がある地域を管轄しているハローワークの所在地を調べましょう。初めて求人を申し込む際には、事業所情報登録をする必要があります。
事業所情報登録には、①ハローワークに出向いて手続きする方法と、②会社のパソコンなどから手続きする2つの方法があります。
①ハローワークに出向いて手続きする
ハローワークにある端末で、会社の特徴や事業内容、社会保険、福利厚生などの基本的な情報を登録します(仮登録)。端末での入力が難しい場合にはハローワークに用意されている事業所登録シートを記入します。
②会社のパソコンなどから手続きする
ハローワークインターネットサービスにアクセスして、事業所情報を登録する(仮登録)。
2.求人情報の登録(仮登録)
事業所情報登録の入力(仮登録)後に、続いて求人情報を入力(仮登録)します。求人は、就業場所別、職種別、雇用形態別、フルタイム・パートタイム別に作成して入力します。
ハローワークにある端末または会社のパソコンなどから入力しますが、端末での入力が難しい場合には、ハローワークに用意されている求人申込書に記入します。
3.ハローワークの窓口で内容確認
入力した情報は、ハローワークの窓口で内容を確認後に受理されると、ハローワークの端末やハローワークインターネットサービスで求人情報が公開されます。
応募効果を上げる求人票作成6つのポイント

ハローワークに求人を掲載しても、応募者がたくさん集まるケースと、応募者が集まらないケースがあります。求職者が応募したいと思えるような求人票を作成するには、次に紹介する6つのポイントに注意しましょう。
①会社の魅力をアピール
求人票の「会社の特長」欄をうまく活用して自社の魅力をアピールしましょう。経営方針や職場の雰囲気、教育研修制度、代表的な商品やサービスなどを記入して、会社の魅力を求職者の方に伝えましょう。
②仕事内容は具体的に記入
求職者の方が、ハローワークの窓口でよく質問する項目の一つが「仕事の内容」です。職種名や仕事内容、必要な経験や資格が具体的に記載されていると、求職者の疑問や不安が軽減され、応募者増加につながります。また正確な記入は、入社後のミスマッチを防いで定着率向上に影響します。
③賃金は正確にわかりやすく記入
ハローワークの求人票の「賃金」欄は、「基本給」「定期的に支払われる手当」「固定残業代」「その他の手当等付記事項」などの項目に分かれています。基本給+各種手当を含む総支給額を伝えることで、求職者の方は入社後の生活がイメージしやすくなります。さらに昇給や賞与についても、実績ベースで正確に記入しましょう。
④福利厚生や教育研修制度なども記入
福利厚生や教育研修制度などの情報もイメージアップにつながります。特に未経験の方を募集する場合には、入社後の教育や研修について伝えることで、未経験の仕事に対する不安を軽減し応募のきっかけとなります。
⑤自社のアピールポイントを洗い出す
求人を公開しても応募者が集まらない時には、自社の魅力が伝わっていない可能性があります。求職者が応募したい求人とはどのような内容なのか検討して、求職者が魅力に感じる点をアピールしましょう。
求職者が魅力を感じるアピールポイントの例としては次のようなものがあります。
・実力や成績次第で評価を得られる人事制度
・能力主義による昇給や昇格
・未経験者でも応募可能な求人
・育児や介護などによる勤務時間の調整ができる職場
⑥画像を追加して視覚的にアピール
事業所情報登録では、会社の外観や作業風景、取り扱い商品、ホームページや採用パンフレットの画像など10ファイルまで掲載できます。文字情報だけでは伝わらない職場の雰囲気や仕事の様子などを視覚的にアピールできます。
多くの企業が有料の求人広告も使う理由
ハローワークは無料で求人募集ができますが、それでも多くの企業は有料の求人広告も利用しています。あえて有料の求人広告も利用するには、どのような理由があるのでしょうか。
自社の魅力をアピールしたい
ハローワークの求人は定型になっていて、自由に記入できるスペースが多くありません。有料の求人広告であれば、料金プランにもよりますが、情報を記載できるスペースが多く用意されています。
またハローワークでは、求人票を自社で作成しなければなりません。どのように書けば求職者に自社の魅力をアピールできるか、わからないという人事担当者の方も少なくないのではないでしょうか。一方で、求人広告であれば制作会社のスタッフが、貴社の情報をヒヤリングして求人原稿を作成してくれます。
急ぎで採用したい
ハローワークの求人が掲載される期間は、掲載開始した月の翌々月末までの約3ヶ月間です。一方で、求人広告の掲載期間は、1週間から1ヶ月間と短く、短期間の募集で採用することを目的としています。
求人広告は、新着で掲載された直後に応募が多く集まることから、掲載後すぐに選考を行えます。また、企業からスカウトメールを送信できる機能がついているサービスもあり、自社が求める人材要件に近い求職者に、直接アピールすることもできます。
若手を採用したい
厚生労働省が公表した「入職者の入職経路に関する分析」によると、入職者の年齢階級別入職経路は、男性の15~24歳でハローワークが14.6%、求人広告が42.8%、25~34歳でハローワークが23.5%、求人広告が32.7%、35~44歳でハローワークが25.6%、求人広告が26.4%と、年齢が若いほど求人広告からの入職が多く、ハローワーク経由が少なくなっていて女性も同じ傾向です。
そのため、若手人材を採用したい企業は有料であっても求人広告も利用します。
参考:厚生労働省「入職者の入職経路に関する分析」
ハローワークだけじゃない!無料で使える求人メディア
ハローワーク以外にも、無料で利用できる求人メディアがあります。
indeed
「indeed」は、求人に特化した検索エンジンです。求人サイトや企業の採用ホームページに掲載された求人情報をクローラーが自動収集してIndeedに掲載、検索できるようにしています。そのため、ハローワークの求人も自社のホームページに掲載した求人も、自動的にIndeedに掲載されている可能性があります。
無料掲載の他に、求職者の目に止まりやすいクリック課金の有料掲載が可能です。
求人ボックス
「求人ボックス」もIndeedと同じ求人に特化した検索エンジンです。Indeedと同じく、求人ボックスも無料掲載だけでなく、クリック課金の有料掲載が可能です。
職種や地域によって異なりますが、Indeedより求人ボックスの方がクリック単価が安いことが多く、コストカットが見込めます。
スタンバイ
「スタンバイ」は、転職サイトの「ビズリーチ」と「Yahoo!JAPAN」が運営する求人特化型の検索エンジンです。自社の採用サイトがなくても「かんたん求人作成」を利用することで、無料で求人を掲載できます。
スタンバイも無料掲載、有料掲載が選べます。「Yahoo!しごとカタログ」と連動しているので、多くの求職者に求人が検索される可能性があります。
BaseUpp
先に紹介した「indeed」「求人ボックス」「スタンバイ」は無料で掲載ができますが、応募を見込むには有料広告が主流です。いずれもクリック課金型を採用しており、求人情報がクリックされた時点で費用が発生するしくみのため応募前や採用前に費用が発生します。
「求人サイトBaseUpp」は初期費用、月額費用、システム利用料が全て無料の求人サイトです。
応募課金型で、応募がついて初めて費用が発生します。応募単価は業界最安値クラスで、採用コストを最小限に抑えることができます。
また、「indeed」「求人ボックス」「スタンバイ」など複数の求人サイトにも自動掲載されるので、多くの応募効果が期待できます。
まとめ

「ハローワーク」に求人を掲載する際には、求職者が疑問や不安を持たないように、正確にわかりやすく情報を記載することが大切です。この記事で紹介した6つのポイントを参考に、応募者がたくさん集まる求人票を作成しましょう。
求人サイトBaseUpp(ベースアップ)で求人票を作成し掲載することで、indeed、求人ボックス、スタンバイにも自動掲載されます。
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