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2022.10.18

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育休明けに転職を成功させる「タイミング」と「ポイント」とは

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育児休暇は、元々働いていた職場に復職することが前提の制度です。しかし、さまざまな理由で、育児明けに転職を考えるケースも少なくありません。本記事では、育児明けに転職を成功させるタイミングやポイントについて紹介します。

育休明けに転職を考える理由とは

当初は、出産後に育児休暇を取り、その後復職しようと思っていた人が、いざ育休明けに直面すると転職を考えるというケースが増えています。では、なぜ育休明けに転職を考えるのでしょうか。

厚生労働省が公表している「今後の雇用均等行政について~仕事と家庭の両立をめぐる現状①」という資料によると、これまでの退職経験として妊娠出産の前後に退職していた女性正社員に退職した理由を聞いたところ、次のような回答が多くありました。

・家事・育児に専念するため自発的にやめた(39.0%)
・仕事を続けたかったが、仕事と育児の両立の難しさでやめた(26.1%)
・解雇された、退職勧奨された(9.0%)

仕事と育児の両立が難しかったと回答した方が、両立が難しかった具体的な理由としてあげたのは、次の4つの理由でした。

①勤務時間があいそうもなかった(65.4%)
②職場に両立を支援する雰囲気がなかった(49.5%)
③自分の体力がもたなそうだった (45.7%)
④育児休業を取れそうもなかった(25.0%)

「育児・介護休業法」では、「3歳未満の子を養育する従業員について、従業員が希望すれば利用できる短時間勤務制度を設けなければならない」と事業主に義務づけ、1日の所定労働時間を原則6時間までにしなければならないとしています。

しかし、それでも勤務時間と保育園の受入時間の調整がつかなかったり、職場からの育児と仕事の両立に対する理解が得られないケースがあります。

また、育児は精神的にも肉体的にも大きな負担となります。本来は、育休明けに復職しようと考えていたが、実際に育児をしてみると体力的に現在の仕事と両立することは難しいと判断して、転職を考える人もいるようです。

参考:厚生労働省「仕事と家庭の両立をめぐる現状①」
参考:厚生労働省「育児・介護休業法のあらまし」

育休明けの転職で気をつけたいこと

育休は、基本的に復職することを前提した制度です。しかし、前章で紹介した通りさまざま理由により、現在の職場では育児と仕事を両立するのが難しいと判断することもあります。このような場合には、育休中に働きやすい環境の職場への転職を考えるケースもあるのではないでしょうか。

育休中の転職活動は避ける

しかし、やむを得ない状況の場合を除いては、転職するなら復職後しばらく働いてからのほうがいいかもしれない。その理由は次の通りです。

・育児と仕事の両立は、時間のやりくりなど慣れるまで大変です。転職して新しい環境では負担が大きいので、まずは慣れた職場で育児と仕事の両立がどの程度できるか感覚をつかんだ上で、転職先を探すほうがより働きやすい環境の職場を選べます。

・現職の職場が、育児と仕事を両立しやすい環境や体制を整えてくれている可能性があります。最近では、フレックスタイムやリモートワークを導入する企業も増えています。現在の職場に、復職後の働き方について相談してみましょう。

・先ほども書きましたが育休は、復職を前提とした制度です。そのため、育休中の転職活動は、現在の職場にも応募企業にも与えるイメージがあまり良くありません。

時短勤務制度を利用できない可能性がある

「育児・介護休業法」で事業主に義務づけられている「短時間勤務制度」は、労使協定により雇用期間が1年未満の従業員を、適用から除外することができ、多くの企業では除外されています。

そのため、転職した場合には「短時間勤務制度」を利用できない可能性があります。また年次有給休暇は、入社して6カ月以上継続勤務しなければ与えられない企業がほとんどです。子どもが小さいうちには、急に熱を出したりして仕事を休まなけばならないこともあります。休みやすさは、育児と仕事を両立させる大切なポイントです。

認可保育園の入園内定が取り消される可能性がある

認可保育園は、保護者が働いている証明がないと利用できません。そのため、「就労証明書」を出していた現職の会社を退職すると、保育認定が無効になり園が内定していても取り消される可能性があります。

転職先が見つかれば、入園内定を取り消されないケースもありますが、居住する自治体によって規則がことなるため確認が必要です。

育休明け転職のおすすめタイミング

現職を退職をいつ退職するかについては、これまで述べてきた通り復職後しばらく働いてからがおすすめです。しかし、やむを得ない理由で、育休明けすぐに退職して転職を目指すケースもあるかもしれません。

退職届はいつ出す?

何れのケースにしても、まずは退職を希望する何日前までに退職意思を告げなければならないのかを就業規則で確認しましょう。

退職意思を伝えるのは就業規則の規定に関わらず、少しでも職場に迷惑を掛けないようにできるだけ早く伝えましょう。職場では復職を前提に環境や体制を整備してくれているかもしれません。退職の意志だけでなくこれまでのお礼の気持ちを添えるのがマナーです。

転職活動にかかる期間

一般的に、転職活動を始めて転職先が決まるまでには3〜6か月ほどの期間を要します。転職活動をスムーズに進めるためにも、転職活動の流れを把握しておきましょう。



保育園の入園に合わせて転職スケジュールを組む

上記で紹介した一般的な転職活動の流れに合わせて、育求明けに転職活動をする場合には、保育園の入園に合わせてスケジュールを組むことが必要となります。

認可保育園の多くが入園する前年度の秋に入園の申し込みが始まります。それまでに、どの保育園に入園申込するのか、情報収集して検討しましょう。通常は2月ごろに入園の内定が決まります。内定後に転職活動をスタートすれば、面接で勤務時間について質問された場合でも、具体的に回答できます。

育休明けの転職を成功させるポイント

最後に、育休明けの転職をさせるポイントを紹介します。

育児と仕事を両立しやすい仕事を選ぶ

育休明けの転職では、育児中でも働きやすい職場を選びましょう。子どもが小さいうちは、急に体調を崩して休まなければならないことが多くあります。そのため、育児に対して理解がある会社の方が安心して働けます。

例えば、転職求人サイトの「BaseUpp(ベースアップ」には、こだわり検索機能があります。「扶養内パート 家庭と両立」や「土日休み プライベート充実」「リモートワーク 在宅・内職」など、自分が希望する働き方を選んで求人を検索することができます。

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子どもを預け先を決める

保育園の入園が決まっていれば、面接で勤務などについて質問されても具体的に回答することができます。一方で、子どもの預け先が決まっていなければ「内定を出しても働けなくなるのでは?」と企業は不安を感じます。

認可保育園に入園できなかったことも考えて、認可外保育園やベビーシッター、実家などに預けることも考えておきましょう。

まとめ

育児と仕事を両立をさせるのは、精神的にも肉体的にも大変な負担があります。育休明けに転職活動を進める際には、育休に理解のある会社を選ぶことが大切です。企業によっては託児所を完備していたり、育児をサポートする制度があるところもあります。上手く転職情報サイトを利用して、育児に理解のある会社の求人を探しましょう。

求人サイト「BaseUpp(ベースアップ)」は、全国の求人が掲載されており、その中からこだわり検索やフリーワード検索で希望の条件に合った仕事を探すことできます。
育休中に仕事を探したい方や、育休明けに転職を考えている方はぜひ1度チェックしてみてくださいね。

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