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2022.06.10

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リモートワークで働くメリット・デメリット

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近年、リモートワークを導入する企業が増えてきました。新型コロナウイルス感染症の感染予防対策や、ワークライフバランスの実現への対応のため、今後さらに導入の検討をする企業は増加すると考えられます。本記事では、リモートワークで働くメリットとデメリットを解説します。

1.リモートワークとは?

最近、リモートワークという言葉を耳にする機会が増えましたが、リモートワークとはどのような働き方なのでしょうか。

リモートワークとテレワークの違い

「リモートワーク」は、英語の「Remote(遠隔)」と「Work(働く)」を合わせた造語です。オフィスから離れた場所で働く勤務形態を指します。

リモートワークと似ている言葉に「テレワーク」があります。テレワークは、「Tele(離れた)」と「Work(働く)」を組み合わせた言葉です。総務省は、テレワークを「ICT(情報通信技術)を利用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」と定義していますが、一般的には、リモートワークとテレワークは、ほぼ同じ意味で使われています。

テレワークは、1984年に日本電気(NEC)が、育児や介護のために東京吉祥寺にサテライトオフィスを設置したのが、日本における初めての本格的な取り組み事例とされています。一方でリモートワークは、テレワークと比べると新しい言葉で、IT関連やベンチャー企業で使われ始め広まりました。

リモートワークが普及した背景

1990年に当時の通産省が分散型オフィスの推進委員会を設置しました。翌年には現在の日本テレワーク協会を、当時の郵政省(現在の総務省)が設立します。 近年になってテレワークやリモートワークの普及が進んだ背景には、新型コロナウイルス感染症の流行拡大があります。感染を予防するため多くの企業が、リモートワークを導入するようになりました。

2.リモートワーク求人が多い職種

政府が推進していることもあって普及が進むリモートワークですが、どのような仕事でもリモートワークにできるわけではありません。リモートワークで働くには、パソコンやスマートフォンに接続できるインターネット環境、データの保存や共有ができるクラウド、情報の漏えいを防ぐセキュリティ対策などが必要です。 また、サービス業や販売職や外食産業、土木建築業など、業界や職種によっては、リモートワークに向いていない仕事もあります。ここではリモートワークでの求人が多い職種をご紹介します。

システムエンジニア

システムエンジニアは、パソコンに向かって行う作業が多いため、顧客先に常駐しなければならない場合を除くと、セキュリティ対策を行えばリモートワークがしやすい職種といえます。IT関連やシステム関連の職種は、リモートワークを導入しやすく、システムエンジニアの他にも、ネットワークエンジニアやプログラマー、運用管理・保守などもリモートワークでの求人が出ている可能性があります。

WEBディレクター、ライター

WEBサイトの制作に関わるWEBディレクターやWEBデザイナー、ライターもパソコンで行う作業が多いためリモートワークが可能です。パソコンとインターネット環境があれば仕事ができるため、在宅ワークやノマドワークでは働くフリーランスも少なくありません。

コンサルタント

コンサルタントは、クライアント企業の経営課題に対する解決策を提案する職種です。コンサルタントの仕事は、情報収集や経営データの分析、資料作成などパソコンを使用することが多いため自宅でも業務可能です。案件によっては、現地でのミーティングが必要になるケースもありますが、最近ではオンラインミーティングの普及によって、海外のクライアントとの業務も可能です。

事務職

事務業務の多くがIT化されたため、総務や人事、経理など事務系のリモートワークも増えています。ただし、オフィスに届いた書類のチェックや来客対応などは、リモートワークでは難しいため、オフィス勤務をメインに週のうち何日かをリモートワークにするケースが多いようです。

カスタマーサポート

カスタマーサポートは、顧客からの問い合わせに対応する業務です。商品の説明や使い方の説明、クレーム対応などサービスに関する問い合わせに対応します。通常、業務はチャットや電話で行うためリモートワークが可能です。

3.働く側のリモートワーク【メリット】

リモートワークは、企業にも働く側にもさまざまメリットがあります。働く側のメリットについて紹介します。

通勤の負担がなくなる

地域や人によって異なりますが、通勤時間や満員電車など毎日の通勤にストレスを感じる人は少なくないでしょう。
リモートワークの最大のメリットは、通勤の負担がなくなることです。リモートワークであれば、オフィスに出社する必要がないため、通勤による肉体的、精神的な負担が軽減されます。また、通勤がなくなることで時間に余裕も生まれます。

働きやすい環境で仕事ができる

リモートワークは、仕事をする場所を自分で選べるため、働きやすい環境で仕事をすることができます。自宅はもちろん、コワーキングスペースやカフェ、図書館などでも仕事をすることができます。また、旅行を楽しみながら仕事をするワーケーションも可能です。

好きな場所で仕事することで、オフィスよりリラックスして仕事ができるのがリモートワークのメリットです。

ワークライフバランスの実現

ワークライフバランスとは、仕事と生活のバランスを取ることです。リモートワークでは、通勤がなくなるため時間の余裕が生まれます。育児や介護、趣味、休養、地域活動などの仕事以外の時間を充実させることが可能です。

副業や複業にチャレンジできる

リモートワークで時間の余裕が生まれることで、副業や複業にチャレンジすることも可能です。もちろん会社が副業を認めている場合に限られますが、副業や複業をすることでスキルアップにつながり、本業での活躍も期待できます。

※複業とは・・文字通り複数の仕事を持つことです。 「パラレルキャリア」とも呼ばれ、複数の仕事に並行して取り組む働き方を指しています。

生産性の向上

オフィスでは他の社員とコミュニケーションが取れる一方で、集中して仕事の取り組もうと思っても、手を止めなければならない場合があります。リモートワークでは、他の人から話しかけられることが少ないため、オフィス勤務と比べると仕事に集中できます。また、自分が働きやすい環境で仕事ができるため生産性も向上します。

4.働く側のリモートワーク【デメリット】

メリットが多いリモートワークですが、デメリットが無いわけではありません。働く側のデメリットには、次のようなものがあります。

自己管理ができないと生産性が下がる

リモートワークは、場所や時間が自由なため自己管理が必要です。特に自宅で働く場合には、仕事とプライベートの切り替えが難しく、業務に集中できず生産性が下がってしまうリスクがあります。

またオフィスでは、デスクやイス、パソコン、インターネット環境などが、仕事しやすいように整備されていますが、自宅では十分な業務スペースが取れなかったり、パソコンやインターネットの速度が遅く作業効率が落ちることもあります。

コミュニケーション不足

リモートワークでは、WEB会議システムやチャットを使って他の社員とコミュケーションを取りますが、オフィス勤務に比べるとコミュケーションは少なくなりがちです。また、同じ空間で対面で会話するのと違って、相手の表情や雰囲気などから細かいニュアンスを読み取ることが難しいといった課題もあります。

コミュニケーションが不足すると、情報共有や意思疎通がスムーズできず業務効率が低下して、最悪の場合には大きなミスにつながることもあります。

時間管理が難しい

リモートワークのデメリットには、仕事とプライベートの切り替えが難しい点があげられます。オフィス勤務では、始業時間と終業時間が決まっていますが、リモートワークで仕事する場合には、自分で仕事を終えるタイミングを決めなければなりません。

それができないとダラダラと仕事を続けてしまい、プライベートの時間が奪われることになります。

セキュリティのリスクが高まる

リモートワークでは、会社のパソコンやスマートフォンを持ち出して業務するケースが多く、紛失や盗難に気をつける必要があります。また、画面を他人に見られるなど情報やデータの漏洩のリスクもあります。

まとめ

この記事では、リモートワークで働く際のメリットとデメリットについて解説しました。リモートワークは、他の社員とのコミュニケーションが不足する、自己管理ができないと生産性が下がるなどのデメリットもありますが、メリットも多く政府が進めるワークライフバランスの実現には、有効な働き方といわれています。
これからリモートワークを導入する企業は、メリットとデメリットを理解して上手く活用しましょう。

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