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2022.01.07

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【2022年版】転職に役立つ人気の資格は?

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資格を持っていると、「転職で有利」ということを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。確かに資格を持っていれば履歴書などの応募書類に記載することで、知識やスキルをアピールすることができます。資格には、さまざま種類がありますが、今回は転職に役立つ資格について解説します。

2022年に取りたい人気の資格

一言で資格と言っても、資格には国家資格や公的資格、民間資格などさまざまな種類があります。転職活動で資格取得を目指すなら、志望する業界や職種に関係した資格を目指しましょう。

簿記検定

経理事務などの職種への転職を目指すなら、ぜひ取得しておきたい資格が「簿記検定」です。簿記検定は、簿記の基礎知識や計算能力などを判定する検定です。簿記検定には、日商簿記、全経簿記・全商簿記の3種類がありますが、日本商工会議所と各地の商工会議所が主催する日商簿記が最も受験者が多く、転職に有利です。

日商簿記には、「1級」「2級」「3級」「簿記初級」「原価計算初級」の5種類がありますが、3級から受けるのが一般的です。試験の申し込み方法は、各商工会議所によって異なるため、受験予定の試験地を管轄する商工会議所に確認しましょう。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」とは、エクセルやワード、パワーポイントなどマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明できる国際資格です。事務職だけでなく営業職や他の職種でも、業務でエクセルやワードを使用する人にとっては、パソコンスキルを証明するために取得しておきたい資格です。

受験方法は、オンラインまたは郵送で申し込みができる「全国一斉試験」と各試験会場が設定する「随時試験」の2種類で、随時試験は、試験会場毎に申し込み方法が異なります。受験資格は特になく誰でも受験可能です。

ファイナンシャルプランナー(FP)

「ファイナンシャルプランナー(FP)」は、資産に関する情報を分析し、ライフイベントに沿って資金計画を立てて、金融資産運用、保険、年金、相続などのアドバイスを行う仕事です。資格を持つことで、金融や保険業界、不動産業界などへの転職に有利になります。

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格には、日本FP協会が主催している「AFP資格と、国家資格の「FP技能士」があります。FP技能士検定には、1級から3級までありますが、転職でアピールするなら2級以上を目指しましょう。AFP資格の認定を受けるためには、FP技能検定2級の合格とAFP認定研修の修了が必要となります。

宅地建物取引士(宅建士)

「宅地建物取引士(宅建士)」は、不動産取引の専門家を示す国家資格で、毎年20万人前後が受験する人気の資格です。宅地建物取引士になるには、試験に合格した上で、受験した都道府県で登録申請を行って、宅地建物取引士証の交付を受けなければなりません。なお登録申請には、実務経験2年以上または登録実務者講習の受講が必要です。

不動産取引を行う場合には、従業員5人につき1人以上の宅地建物取引士を置くことが法律で義務づけられています。そのため不動産業界や建築業界への転職を目指す際には、資格を持っていると有利です。

登録販売者

「登録販売者」は、薬局やドラッグストアなどで、処方箋がなくても変える一般用医薬品(第二類・第三類医薬品)の販売ができる専門資格です。「登録販売者」は、2009年の薬事法改正で誕生した新しい資格で、薬剤師が不在の時でも一般用医薬品の販売ができることから、年々ニーズが高まっています。

登録販売者の主な勤務先は、ドラッグストアや薬局、コンビニエンスストア、大手スーパーマーケット、調剤薬局などです。資格を持っていることで転職に有利になるだけでなく、資格手当で収入アップも期待できます。登録販売者になるには、都道府県の実施する試験に合格して登録する必要があります。

医療事務技能審査試験

医療事務に関する資格はいくつかありますが、その中でも40年もの歴史を持ち、受験者数が最も多いのが「医療事務技能審査試験」です。試験に合格すると「メディカルクラーク」と名乗ることができます。

試験内容は、「実技I」「学科」「実技Ⅱ」の3つに分かれていて、在宅での筆記試験で行われます。問われるスキルは、窓口や受付で患者に対応するコミュニケーション能力「患者接遇」、保険診療の診療費を計算し請求する「診療報酬請求業務」です。試験の問い合わせ先は、主催する「一般財団法人 日本医療教育財団」です。

調剤情報実務能力認定試験

「調剤情報実務能力認定試験」は、「医療福祉情報実務能力協会」が主催する資格試験です。薬学の知識や医療保険制度、調剤報酬請求、受付業務などについて調剤薬局の業務から幅広く出題されます。
受験資格は特にありませんが、試験は教育指定校と指定団体でしか行われないため、予備校などへの通学が必要となります。

社会保険労務士(社労士)

「社会保険労務士」は、社会保険や労働関連の法律に精通し、企業に適切な労務管理や労働社会保険に関する指導を行う専門家で、国家資格の合格が必要です。資格を取ることで、社会保険労務士事務所や会計事務所、一般企業の人事労務部へ転職する際に有利です。

社会保険労務士を受験するためには、学歴や実務経験、試験合格の受験資格が必要です。毎年、4万人近い人が受験していますが、合格率は約6~7%と難易度の高い試験です。科目が多く、広い範囲から出題されるため、平均的に幅広く学習しなければなりません。

これからの時代に役立つ資格

少子高齢化社会が進む日本では、介護業界は深刻な人手不足で、今後ますます介護業界の採用ニーズは高まると予想され、転職を目指すにはおすすめの業界です。介護系の資格を取ることで、転職活動を有利に進められるだけでなく、資格手当などで収入アップや仕事の幅を広げてキャリアアップも目指せます。また、職場でのメンタルヘルス対策に関わる資格も、今後必ず役に立ちます。

介護福祉士

「介護福祉士」は、介護に関する知識や技能を持っていることを証明する資格です。介護関係にはさまざまな資格がありますが、「介護福祉士」は「社会福祉士及び介護福祉士法」で定められた唯一の国家資格です。資格を持つ介護福祉士は、介護に関する専門知識や技術を伝え、指導する職場のリーダー的存在で、あらゆる介護の分野で求められる資格です。

「介護福祉士」になるには、指定された養成施設等を卒業後に国家試験を受験する「養成施設ルート」と、福祉系高校で定められた科目や単位を取得し、卒業した後に受験する「福祉系高校ルート」、3年以上の実務経験および「実務者研修」を修了して受験する「実務経験ルート」の3つのルートがあります。

ケアマネジャー(介護支援専門員)

「ケアマネージャー」は、ケアプランの作成をするプランナーで、関係各所との調整を行うコーディネーターとしての役割を担う専門職です。ケアマネージャーになるには、年1回実施される「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格後、実務研修を受けて各都道府県に登録する必要があります。

保健や医療、福祉など一定の職種で実務経験が5年以上かつ900日以上の従事日数など、細かく受験資格の条件が設けられており、比較的難易度の高い資格です。ケアマネージャーの資格を取ると、介護業界への転職に有利になるだけでなく、活躍できる機会が広がります。

社会福祉士

「社会福祉士」は、社会福祉専門職の国家資格でソーシャルワーカーとも呼ばれます。身体や精神に障害がある人や、経済的な理由などで日常生活を営むのに支障がある人の福祉に関する相談を受けて、困っていることを解決するのが主な仕事です。

「社会福祉士国家試験」を受験するには、おおまかに「大学で指定科目を履修する」「短大で指定科目を履修して実務1~2年を経験する」「養成施設を経る」「指定施設で実務を5年以上経験する」という4つのルートがあります。

産業カウンセラー

介護業界ではありませんが、「産業カウンセラー」も今後活躍が期待される資格です。「産業カウンセラー」は、心理学的な手法で、働く人たちが抱える問題を、自らの力で解決できるように援助するカウンセラーです。職場において「メンタルヘルス対策」「キャリア開発」「人間関係開発」の援助を行います。

近年、職場環境や仕事、人間関係などに過大なストレスを感じ、メンタルヘルスが不調になる人が増えています。従業員が抱える問題や悩みを心理学的な視点で援助する「産業カウンセラー」は今後ますますニーズが増していくと予想されます。

まとめ

今回は、転職を目指す方に人気の資格、おすすめの資格をご紹介しました。資格にはたくさんの種類があって、どの資格に挑戦しようか迷う方もいらっしゃるかもしれません。資格を選ぶ際には、目指す業界や職種の仕事に役に立つ資格を選ぶようにしましょう。

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