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2021.09.27

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コロナで変化した転職市場。今後の動向は?

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新型コロナウイルス感染症の流行拡大によって、私たちの生活スタイルは大きく変わりました。感染を防ぐため移動や人が集まることを避けることが求められる中で、大きく影響を受けた業種も出ています。
今回は、新型コロナによって変化した転職市場と今後の動向について解説します。

1.コロナで転職活動はどう変わった?

日本では、少子高齢化による労働人口の減少や好調な経済を背景に、ここ数年は新卒・転職ともに売り手市場となっていました。
しかし、2020年からの新型コロナウイルス感染症の流行拡大によって、その状況が大きく変わり、厚生労働省が公表しているハローワークの一般職業紹介状況を見ると、2019年12月に1.68だった有効求人倍率は、2020年8月には1.03まで下がっています。

新型コロナの流行拡大で、特に影響を受けた業種は飲食関連や観光・宿泊関連の業種です。2020年2月と比較すると2021年2月は有効求人倍率は41%減少しています。
また、2021年3月で1年前から有効求人倍率が10%以上も減少した業種は、生活関連サービス業・娯楽業(▲14.8%)、卸売業・小売業(▲12.6%)、情報通信業(▲11.0%)でした。

また、採用活動についても、新型コロナの感染予防のため、従来は対面で行われていた企業説明会や会社訪問、面接試験が非接触型のオンラインで実施する企業が増えています。

■参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和3年7月分)」

■参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和3年3月分及び令和2年度分)」

2.コロナ以降も好調な狙い目の業界とは?

インバウンド需要を取り込み、これまで好調だった飲食関連や観光・宿泊関連事業が新型コロナの影響によって苦戦する一方で、逆に業績が伸びている業種もあります。

■IT業界
IT業界は、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化などを背景に、新型コロナの流行前から成長を続けていて、特にエンジニアの人材不足が深刻な課題となっていました。
さらに、新型コロナの流行移行は、ビジネスの非対面化やオンライン化が急速に進んで、新たな需要が生まれたため求人意欲が高くなっています。

■物流関連
コロナ禍による巣ごもり消費の拡大によって、EC関連の需要が伸びています。物流関係では、企業間の物流が減少する一方で、個人間の取引や宅配が急激に伸びてドライバーなどの人材が不足しています。

■介護関連
少子高齢化が進む日本で、介護業界は新型コロナ流行の前から慢性的な人手不足の状態です。さらに、全国的に介護施設が増えている、求められる介護サービスが多様化しているなど、今後も介護関連の求人は増えると予想されます。

■スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど小売業
自粛生活が長く続く中、ライフスタイルの変化や内食需要の増加によって、日常生活に必要は食料品や日用品を扱う、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンターなどは業績が好調に伸びています。

3.コロナ禍で有利に転職を進める方法

新型コロナのワクチン接種が進んでいますが、接種後でも感染するブレークスルー感染が発生するなど、今後しばらくは、新型コロナ流行前の生活に戻ることは難しいと考えられます。そんな状況で、有利に転職活動を進めるポイントを紹介します。

【まずは情報収集】
前章でご紹介しましたが、コロナ禍においても業績が好調だったり、人手不足の業界はあります。転職活動では情報収集は基本ですが、このコロナ禍で経済の状況は刻々と変化しています。
自分が転職を希望する地域や業種・職種などについて、求人情報をしっかりと調べるようにしましょう。

【地方企業や中小企業がねらい目】
新卒・転職市場ともに長く売り手市場が続いていました。そのような状況でも大手企業や人気企業は、応募者が集まり採用ができていましたが、地方企業や中小企業は人材確保できず人手不足が深刻になっています。
そのためコロナ禍で大手が採用を控えるのをチャンスと考えている地方企業や中小企業もあります。

【経験やスキルの棚卸しをする】
即戦力の人材が求められる転職市場においては、これまでの経験やスキルを棚卸しして、自分の強みを把握してアピールすることが大切です。
未経験の業界や職種に応募する場合でも、これまでの経験やスキルの中で活かせるものがあるはずです。

まとめ

新型コロナウイルス感染症の流行拡大によって、一時は大きく落ち込んでいた有効求人倍率も、徐々に回復してきました。コロナ禍で影響を受けた業種がある一方で、巣ごもり消費などを取り込んで好調な業種もあります。
これから転職を考えている人は、これから成長が期待できる業種をしっかりと見極めて、応募企業を選ぶようにしましょう。

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