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2021.09.21

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面接で気を付けるべき絶対NGな質問集【採用担当者向け】

BaseUpp

面接試験は、企業にとって応募者を選考するとともに、応募者に自社の魅力を伝えて入社への動機づけを行う役割もあります。そのため、採用担当者は面接試験での質問や態度によって、応募者に悪い印象を与えないように気をつけることが大切です。
特に面接での質問については法律によって禁止されている内容もあるため注意が必要です。

1.法律違反になる?「面接で聞くべきではない項目」

労働者が適切な職業に就くことができるための法律として「職業安定法」があります。職業安定法の第5条の4には、「業務に関し、募集者の個人情報を収集、保管、使用する際は業務の目的の達成に必要な範囲内でなければならない。」と規定されています。
併せて労働大臣指針が公表されていて、原則として収集してはいけない個人情報が以下のように規定されています。

1.人種、民族、社会的身分、門地、本籍、出生地その他社会的差別の原因となるおそれのある事項
具体的には応募者の家族構成や家族の職業、収入、住居状況、本籍地や出身地、本人の容姿やスリーサイズなど差別的な評価につながるような情報です。

2.思想及び信条
具体的には、宗教や支持政党、人生観、尊敬する人、生活信条、購読新聞、雑誌、愛読書 などに関する質問です。

3.労働組合への加入状況
労働運動や学生運動、消費者運動などの社会運動に参加したことがあるかなどの質問もNGです。

これらの個人情報を収集する際には、本人の同意を得る必要があり違反したときには、罰則(6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金)が科せられる場合もあります。

参考:厚生労働省「公正な採用選考の基本」

2.質問だけじゃない!選考時のNGな行為

面接試験は、応募者が会社を見極める場でもあります。面接試験で応募者に悪い印象を与えてしまったら、内定を出しても辞退される可能性もあります。
面接官は、会社の印象を決める顔であるという自覚を持って面接試験に臨むことが重要です。質問以外でも行為や態度によって、応募者に悪い印象を与えてしまうケースがあるので注意しましょう。

悪い印象を与える態度
悪い印象を与える態度としてありがちなのは、高圧的な態度をとるケースです。先ほども書きましたが面接官は、選ぶ立場でもあり選ばれる立場でもあります。つまり応募者と面接官は対等な立場だと理解しましょう。
腕組みやイスの背もたれに寄りかかる、険しい表情、応募者の話を否定するなどは悪い印象を与えてしまいます。

応募者に丁寧に対応しない
またメモや評価シートの記入に集中しすぎると、応募者に対して興味を持っていないという態度と受け取られかねません。しっかりと応募者を見て会話するようにしましょう。
また、質問に対して丁寧に答えないのも会社に対する信頼を失う原因となります。態度だけでなく服装や身だしなみについても、応募者に好印象を与えるように意識することも大切です。

3.聞いても問題ない質問・必ず聞くべき質問

面接試験では、応募者が自社が求める人材かを見極めるためにさまざまな質問をします。
応募者は、面接試験に対して少なからず緊張しています。面接官は、アイスブレイクの質問から面接試験を始めて、応募者が本音を話しやすい雰囲気を作るように心がけましょう。

聞いても問題のない質問
アイスブレイクとは、緊張を和ませるための質問です。面接試験の冒頭では、天気や当日の来社方法など、日常的な会話で応募者の緊張をほぐしましょう。
あくまで雰囲気を作るための質問なので、面接や仕事内容には関係しないような質問が良いでしょう。

例:
■ 外は暑い(または寒いなど)ですか?
■ 部屋の温度は大丈夫ですか?
■ 会社には何時ごろ到着されましたか?
■ 今日はここまで何を使って来ましたか?
■ 来社される際、迷いませんでしたか?
■ 緊張されてますか?


必ず聞くべき質問
面接試験の目的は、応募者が自社が求める人材にマッチしているかどうかと、入社してから活躍してくれれそうかどうかを判断することです。その判断のために必要な質問は必ずするようにしましょう。
具体的には、志望動機や転職理由、過去の実績やスキル、強み、仕事に対する姿勢などです。

まとめ

面接試験では、応募者からもどのような企業なのか評価されていると意識して臨むことが大切です。出身地などアイスブレイクのつもりで何気なく質問したことが、法律違反になることもあるので、面接官を担当する採用担当者は注意が必要です。
面接試験で悪い印象を与えてしまった場合、内定を辞退されるだけでなく企業の社会的信用を失う可能性もあります。

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